【調査】身の丈に合った「成熟した消費行動」 注目商品ランキングが示す09年消費動向 [09/12/11]

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二大広告代理店の電通、博報堂が年末に発表する2009年注目商品ランキングが出そろった。
トップ10の上位を占めたのは、エコカー(ハイブリッド車含む)や、エコポイントの
対象になった地デジ対応薄型テレビといった省エネ関連商品だ。政府の経済対策によって
割安感が高まったのが主因とみられる。

 所得減少への生活防衛から同じ品質なら価格のより安い商品へ、という意識はある
意味当然だが、それをきっかけに消費者の生活に対する価値観そのものを見直し、身の丈
スタイルに合った「成熟した消費行動」に移りつつあるというのが両社共通の分析で、
景気が回復してもこの流れは当分変わらないだろうと予測している。

■単なる節約志向の流れだけではない
 博報堂の「09年商品/サービス興味度ランキング」の結果は以下の通りだ。@新型
インフルエンザ対策商品(マスクなど)A訳あり商品B地デジ対応家電Cエコポイント
商戦DエコカーEプライベートブランド(PB)F1000円高速ドライブG次世代エネルギー
商品I0円コーヒー/カフェ――。

電通調査では3位にユニクロに代表される低価格ファストファッション、6位に高速
道路の自動料金収受システム(ETC)が入ったが、他は博報堂調査とほぼ同一商品が上位
に並んだ。

博報堂がヒット商品の背景にあるいくつかの環境変化を列挙している。第一は「未来
の土台」に着目する消費者意識だ。政府が打ち出す様々な政策で、地上波がアナログ
からデジタルに全面移行したり、経済の成長よりも地球環境に配慮した経済への構造
転換が進んだりしている。嗜好性が強い消費よりも、新時代へのコストとして受け入れ
られたのが地デジ対応商品やエコカーというわけだ。

第二は、「もっと贅沢を」という志向から「身の丈」スタイルへの意識変化。メーカー
品と同じ品質なのに価格は2〜5割安いとされるPB商品、規格にはまらない野菜や、目立た
ない傷があるために価格を引き下げた商品に人気が集まったのは、単に節約志向の流れ
だけではなく、「高級であることより、身の丈にあったモノを目利きして暮らすほうが
快適」(同社のネット調査で86.8%が回答)という意識変化の表れと見られる。

<以下略>

ソース:J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/12/11055904.html