米スタンフォード大学は普通の紙に単層カーボンナノチューブ(CNT)または銀ナノワイヤを薄く
コーティングすることで、高効率の蓄電池やスーパーキャパシター(大容量コンデンサー)デバイスを
作り出す技術を開発した。紙を電気抵抗が1平方メートル当たり1オーム以下の電導体にでき、フィルムを
厚くするほど電気容量が大きくなった。紙以外にプラスチックを使った同様の蓄電池もあるが、エネルギー
貯蔵、耐久性、柔軟性、軽量化といった点で紙製がプラスチック製を上回るという。さらにプラスチックや
ガラスと違い、CNTフィルムが紙の繊維と強く結びつくため、接着剤が不要。その分、性能低下がなく
製造コストも抑えられ、商業用に向くとしている。(米科学アカデミー紀要電子版)
ソース:日刊工業新聞 [09/12/08]
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720091208eaai.html