【コラム】FRBウオッチ「百年に一度の危機」の真実、金融政策二重破たん[09/12/01]

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1のーみそとろとろφ ★
11月30日(ブルームバーグ):「百年に一度の金融危機」の真実が徐々に明らかになってきた。
米連邦議会では、失敗を繰り返さないようにするため、
米連邦準備制度理事会(FRB)に対する監視強化を盛り込んだ法案の審議が進められている。
「これは百年に一度の金融危機」にFRBが関与したことを示唆している。
同法案は中央銀行の独立性を根本から揺るがすもので、FRBにとって、まさに「百年に一度の危機」である。
JPモルガン・カンパニー(現JPモルガン・チェース)中興の祖ジョン・ピアポント・モルガンが
政治家や官僚を巻き込んでFRBの青写真を描いたのは1910年11月。来年で奇しくも百年になる。
FRBはもともとJPモルガンなどウォール街の大手銀行が中心になって構想を固めたもので、
金融界が一部の政治家と手を組み一般国民からの「独立」を目指していた。
ロン・ポール下院議員(共和党、テキサス州選出)が提出した金融監督当局で構成する
協議会創設法案への修正条項は、FRBの金融政策に対する政府監査院(GAO)による監査を
義務付ける内容。GAOは議会の付属機関であり、国民によるFRBに対する監視強化を狙っている。
  FRBの政治からの独立という主張は既に神話の世界に入りつつある。
クリントン政権時代のロバート・ルービン財務長官によるグリーンスパンFRB議長の取り込みにより、
FRBの金融政策は政府と不即不離の関係を築いてきた。

 国民の怒り
この関係はブッシュ前大統領、オバマ大統領、そしてバーナンキ議長へと受け継がれ、
今回の危機の勃発で両者の関係はさらに緊密になってきた。
議会も中央銀行と良好な関係を維持してきたが、リーマンショック後の大規模な公的資金の投入により国民の怒りが高まり、
有権者の反乱に遭って多くの議員は軌道修正を迫られている。
バーナンキFRB議長は、こうした議会の動きをけん制するため、
「昨年秋のリーマンショック後に実施した異例の資金供給で、アメリカ経済を崖っぷちから救った」
と主張している。しかし、この議長の発言は、バブルが破裂したあとの経過にしか触れていない。
 そもそも人々を崖っぷちまで誘った大きな要因は、FRBの金融緩和策の長期化だった。
FRBはグリーンスパン前議長が唱え、バーナンキ議長も引き継いできた
「バブルは破裂するまで、それと認識できないため、破裂した後に治療すればよい」
というバブル膨張放置を基本戦略としてきた。

続きます>>2-15
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=aEPYxwHtxhw8
2のーみそとろとろφ ★:2009/12/07(月) 11:23:17 ID:???
>>1続きです。
   バブル膨張過程が真の悪役
  このFRBのバブルに対する無防備な姿勢が、金融緩和の長期化を招いてしまった。
バブルは破裂よりも、むしろその膨張過程で実体経済に打撃を加える。FRBはこの事実に気付かず、バブルが膨らむに任せてしまった。
その結果、バブルは実体経済の内部構造に「百年に一度」の強烈なダメージを加える究極の規模にまで膨張してしまった。
  そのバブルの破裂後に実施された公的資金注入は人体にたとえれば輸血と栄養補給にすぎない。
この輸血と栄養補給により元気になったのは一部の金融機関だけだ。
実体経済はバブル膨張過程で内側からむしばまれており、失業率の上昇は止まらない。
10月の失業率は10.2%で、1983年以来の最高になったが、問題はそれだけではない。
失業者全体のうち、短期のレイオフではなく再雇用の保証のない失業者の比率が55.1%と半分を上回った。
これは記録をとり始めた1967年以降で最高水準だ。80年代初めの景気後退期には同比率は43%でピークアウトしていた。
労働市場の構造劣化はまさに「百年に一度」の深さと広がりがある。
  金融システム自体、輸血と栄養補給により病根が封じ込められたに過ぎない。
病根はいずれ新たな形で膨張し、噴出することになるだろう。
ドルの長期低落トレンド再開、金相場の高騰など、その兆しは既に表れている。
 FRBはバブル膨張放置という失敗の上、破裂後の治療でもつまずく恐れが高まってきた。
米国の金融政策は二重破たんリスクに直面している。
バーナンキ議長の大量資金投入という治療が想定ほどの効果を挙げていないのは、
実体経済の内部構造が大きなダメージを受けているからである。

   危機はインフレ方向か
  「百年に一度の危機」を巻き起こした巨大バブルは2003年6月に連邦公開市場委員会(FOMC)
が決定した政策金利の1%までの引き下げと、その後1年間に及ぶ金利据え置きが大きな役割を演じた。
当時のグリーンスパン議長が目にしていた03年6月の食料品とエネルギーを除いた
コア消費者物価指数(CPI)は前年比で1.5%の上昇だった。
  グリーンスパン議長はデフレを警戒して、超金融緩和をその後「相当期間」(FOMC声明)にわたり継続することを決めた。
当時FRB理事だったバーナンキ現議長もこの超低金利政策を力強く推進した。

6年後に吹いた「向かい風」

  その6年後の今年11月16日。バーナンキ議長は、銀行融資の縮小と低迷する労働市場という経済の「向かい風」が、
米国の景気回復ペースを抑制することになるだろうとの見通しを示し、超金融緩和の長期化を示唆した。
その翌日に労働省が発表したコアCPIは前年比で1.7%上昇と
8月に記録した1.4%の上昇をボトムに上向きトレンドを鮮明にしてきた。
物価動向はFF金利を1%に長期設定した6年前に比べ、明らかにステージが高くなってきた。
  危機の根はグリーンスパン議長が任期中最後の利下げを実施した03年6月当時より一層深まっている。
グリーンスパン議長はその1年後の04年6月に0.25ポイントの利上げに踏み切ったあと、
下院金融委員会の公聴会に臨んだ。エドワード・ロイス議員(共和党、カリフォルニア州選出)は低い短期金利で資金を調達して、
長期の資産に投資するキャリートレードが横行、資産バブル膨張を招く恐れがあると議長を追及した。
3名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:26:17 ID:039/UcFT
>バブルは破裂するまで、それと認識できない
認識できないんじゃなくて放置したほうが数字の上では都合がいいからだろ・・・・
4のーみそとろとろφ ★:2009/12/07(月) 11:26:23 ID:???
>>2の続きです
    二つのキャリー取引
  問題にされたのは国内でのキャリートレードだったが、グリーンスパン議長は
「われわれはこうした取引に伴う二次的影響を最小限にとどめるべく、金融政策を調整できる。歴史はわれわれの成功を示唆している」
と自信たっぷりに語っていたものだ。しかし、このグリーンスパン氏の過信は最悪の結末を迎えることになる。
  バーナンキ議長は当時をはるかに上回る国際的なキャリートレードに直面している。
そして、同議長は「われわれには、必要に応じて市場金利を引き上げる多くの方策がある」と、
5年前のグリーンスパン議長と同様に「出口戦略」に強い自信を表明している。
現議長が醸し出す強烈な既視感は新たな危機への予兆である。
 ロン・ポール下院議員は「バーナンキ議長は今回の金融・経済危機を事前に警告したことは一度もなかった。
議長の予測はまったく信頼を失っている」と手厳しい。
  歴史は繰り返すが、必ずしも同じ形態をとらない。
新たな危機はドル・キャリートレードの運用先である中国など新興国に向かう可能性がある。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席は今月15日に北京で、
「継続的なドル安に加え、成長再開と国民の信頼感維持のために向こう1年から1年半は金利を基本的に引き上げないとする
米当局の姿勢は、裁定取引を通じた巨額投機につながっている」と語気を強めた。
     基軸通貨国の矜持
  モルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、
「こうした発言は、中国政府が懸念を抱いているという銀行と投資家双方に向けた強いシグナルだ」とし、
「中国の監督当局は金融市場での行き過ぎた行為がシステムに忍び寄ることを強く警戒している」と話す。
  新たな危機の根っこには、ドル相場の継続的な下落がある。
11月3、4両日開かれたFOMC会合の議事録要旨には、6月以降のドル安について、
「秩序立った動き」と評価する複数の政策当局者の発言が記録されている。
「秩序立ったドル安」は長期トレンドを暗示する。基軸通貨国の金融当局者としては、あまりにも安易な発言である。
こうした発言を議事録要旨にあえて記載した狙いは「ドル安容認にある」と市場で解釈されたのは至極当然で、
ドル売りに弾みが付いてしまった。
  政策当局が基軸通貨国としての矜持(きょうじ)を失ってしまえば、その価値を維持することは困難になる。
FRBの超緩和措置と米政府による巨額の財政赤字がドル安の推進力になっており、危機の根は深い。
ドル安は国際的な過剰流動性と同義語であり、バブル化して破裂すれば米国経済の根幹を揺るがすことになろう。
その時「百年に一度の危機」はその全貌を現す。
(FRBウオッチの内容は記者個人の見解です)

以上です。
5名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:29:12 ID:2jTeVgds
ここ数年で100年に一度の危機が何回来てんだよ。
ボジョレーヌーボーかよ。
6名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:37:55 ID:yHYUuvx2
>>5
www
7名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:38:56 ID:QFofguWm
100年に一度じゃなく今度は失われた10年の番だと思う。
8名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:44:41 ID:Xo6L9hBD
黒い白鳥なんて居ないと思っていたら
最近は黒い白鳥ばっかだな
9名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:47:48 ID:pILv8Mc3
むしろ911テロでまだ1機目の航空機が衝突したところと言う方がわかりやすい
10名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:54:09 ID:TM2wASkI
なんで当事者が評論してんの
11名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 11:56:35 ID:WBhjyBoZ
結局ドルを信用しちゃダメよって言いたいのか。
12名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:03:27 ID:lAiwSY3i
信用縮小と言いたいんだろうけど
そりゃ無理だ
13名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:13:51 ID:I/MkZdcQ
>>9
まだ二機目が残ってて二大のビルが崩壊した。
つまり二回目危機のドバイショックで二大通貨が崩壊ですね!!
14名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:14:31 ID:ew21vc93
>>5
95年「ここ数年で一番の危機」
96年「10年に1度の危機」
97年「1976年以来の危機」
98年「10年に1度の不況」
99年「経済は昨年より悪い」
00年「景気は最悪でこれ以上無い危機」
01年「ここ10年で最悪」
02年「過去10年で最悪と言われた01年を上回る危機」「1995年以来の危機」
03年「100年に1度の危機」「近年にない悪い経済」
04年「デフレが強く最悪の危機」
05年「ここ数年で最悪」
06年「昨年同様悪い景気」
15名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:15:37 ID:Sha3omGw
緑爺なんて先延ばしにしてただけ
原因作っといて周りからは神呼ばわりw
16名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:30:07 ID:AR9U3Ubc
ドバイがトリガーになるかは知らんが、近々崩壊はあるな
17名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 12:51:45 ID:GhV5Y/9Z
>>14
ジャックバウアーなみの「常に大ピンチ」だな。
18地獄は始まったばかりだ・・・:2009/12/07(月) 12:59:26 ID:UlAxQimX

187 名刺は切らしておりまして New! 2009/02/28(土) 02:08:28 ID:8xALRBVe
デイビッド・シュリックは、現在の危機を1つの金融危機として理解すると
問題の本質を見失うと主張している。彼によると現在われわれが経験している
危機は、7つのバブルが一つずつはじけている状態であるとして問題のとてつ
もない深さに警鐘を鳴らしている。それらは次の7つだ。下の数字は予想損失
額を示す。

@サブプライムローン関連バブル
(1.5兆ドル 150兆円)
A新興国市場のバブル
(5兆ドル 500兆円)
Bクレジットカードバブル
(2.5兆ドル 250兆円)
C商品先物バブル
(9兆ドル 900兆円)
D商業不動産バブル
(25兆ドル 2500兆円)
E外国為替デリバティブバブル
(56兆ドル 5600兆円)
FCDSバブル
(58兆ドル 5800兆円)

これらすべてのバブルが崩壊の危機にあるわけだが、すべてのバブルが破綻し
たわけではない。これまで破綻したか、または破綻しつつあるのは@、A、C
である。その他のバブルはこれから破綻するだろうというのがシュレックの観
測だ。もしそうなった場合、破綻の損失総額は、かなり少なく見積もっても2
00兆ドル(2京円)に達するはずだという。実際の損失額は破綻してみない
と分からない部分が多いので、上の概算よりも膨れ上がる可能性がある。

しなしながら、昨年5月にIMFが発表した数値ではデリバティブの総額が大きく膨らんだため、6京円弱であろうとさえいわれている。金額には様々な算定方法があるが、シュリックが記載している金額よりも,こちらのほうが正確かもしれない。
19名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 13:05:33 ID:ZQmMClvG
>「出口戦略」に強い自信を表明している。

あ〜、金利引き上げのタイミングを狙ってるな。
どうせ、RMBSの買取が終わる来年の1Q後には上昇するんだろうからさ、
地ならしだね・・・その後、ドルは上昇し世界経済は破滅を迎えるとw カモーン!
20名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 13:42:03 ID:YKvRwVvz
んで、いつになったら二番底くるわけ?
21名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 13:49:26 ID:cw1BgkVJ
誰だドルが60円まで割れるって言ってた奴。
22名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 13:52:12 ID:Brjd7bY4
兆って英語で何て言うの?
23名刺は切らしておりまして:2009/12/07(月) 15:21:52 ID:1eHz6cUI
>>14
自動車会社が再建してるんだから
ガチじゃない?
日本の様々な雇用情勢のワーストも過去水準のデータを
軽々乗り越えてる
24名刺は切らしておりまして
>>5
ある意味100年に一度のイベントだろう、
基軸通貨ドルの覇権が揺らいでいるのだからな、
おそらくドルの覇権はもうそんなに持つまい、
何年かかけて世界は多極体制に移行して、
ケインズのバンコール体制(SDR体制)に移行するだろう、
石油の時代は終わって、電気の時代になってドル覇権が終わるだろう。
ただ、アメリカがソ連みたいに潰れるということはなく、
今の超大国は無理にしても、世界一の大国の座は維持しているだろう。
ただ、アメリカの中身は、今の建前的な民主主義近代国家から、
中世的なコミュニティーごとに機関銃を持って立てこもる
封建国家に近い体制になるだろう。
ローマ帝国が神聖ローマ帝国やビザンツ帝国になったみたいに。