【環境】自動車の燃費「リッター21キロ以上」義務付けか…燃費規制強化へ [09/12/03]

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1きのこ記者φ ★
国土交通省と経済産業省は2日、自動車の燃費規制を強化する方針を固めた。
2020年度を目標年次とする新たな燃費基準を設定。

07年度実績より少なくとも34%の燃費向上を義務づけ、燃料1リットル当たりの走行距離を
21キロ以上にする方向だ。07年に制定済みの15年度目標より14%以上高くなる。
二酸化炭素(CO2)排出量の削減が狙いで、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)といった
エコカーの普及を加速させそうだ。

07年度実績の乗用車の平均燃費は15.7キロで、10年度目標の燃費基準(15.3キロ)を
すでに達成した。15年度の燃費基準は、車の重さに応じた16区分で目標を設定し、
平均燃費目標は現行の計測法で18.5キロだ。
自動車メーカーに達成を義務づけており、15年度以降販売の新車で達しなければ
会社名公表や罰金などの罰則もある。

両省は2日、地球温暖化対策などに向けた合同作業チームを開催し、新燃費基準策定を打ち出した。
関係者によると、新基準は20年度を目標年次とし、平均燃費は少なくとも21キロとする方向で議論している。
15年度までの20年間の改善ペースを維持できれば、21キロを達成できるという。

欧州連合(EU)は15年までに19.3キロ、米国は16年までに15.1キロにする燃費基準を
それぞれ設けている。計測方法が異なるため単純比較はできないが、日本の基準はトップレベルにある。

ただ、EUの欧州委員会も20年を目標に燃費を24.5キロにする規制強化策の検討を進めている。
このため、両省はこれらの議論の行方もみながら、21キロ以上の目標設定を探る。
重量区分ごとに基準を設定してきた従来の方法の変更も検討し、12年度をめどに正式に決める。

しかし、現状で軽自動車を除くガソリン車で燃費21キロを達成できている車種はわずかで、
燃費改善余地も徐々に少なくなってきている。一方、トヨタ自動車のHV「プリウス」の燃費は38キロだ。
新基準が導入されれば、自動車メーカーは軽量化など一層の燃費改良努力に加え、
HVや走行時に化石燃料を使わないEVなどエコカーの積極投入も迫られそうだ。

http://www.asahi.com/car/news/TKY200912020466.html
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