今月末での閉鎖が決まっている出水市のNEC液晶テクノロジー鹿児島工場の最終
操業日となった11月30日、従業員たちは「再就職先が決まらない」などの不安を
口にした。今年2月末に閉鎖されたパイオニア鹿児島工場とともに「出水の顔」として
多くの雇用を支えてきた両工場の撤退によって、同市の雇用、経済情勢がさらに悪化
するのは必至とみられている。
NECによると、NEC液晶テクノロジー鹿児島工場の正社員360人のうち、すでに
退職した20人を除く340人は今月末まで勤務できるが、310人は地元での再就職を
目指して早期退職する。50歳代の男性社員は「就職活動を続けているが、出水の雇用
情勢は厳しい。家族がいるので将来が不安です」と話した。
派遣社員140人の契約は更新されず、11月30日までに全員が解雇された。
60歳代の男性派遣社員は「解雇は残念。次の職場を探すのが大変です」とつぶやき、
足早に門をくぐった。
同工場は1日午前9時に生産ラインを止めた後、残務整理や工場設備の搬出作業を
行い、28日に正式に工場を閉鎖するという。
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ソース:YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20091201-OYT8T00005.htm