日本商工会議所は30日、11月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査をまとめた。
前年同月と比べて業績がよいかどうかを尋ねた業況DI(「好転」と答えた割合から「悪化」を引いた値)は
全体でマイナス60.0だった。マイナス幅は前月から0.6ポイント縮小したが、依然低水準が続いている。
業種別にみると製造業と建設業でマイナス幅が縮小。
ただ建設業については「比較対象となる前年がマイナス70.0と非常に悪く、
その反動で改善したようにみえるだけ」という。
卸売業、小売業、サービス業はいずれも前月からマイナス幅が拡大した。
12月から2010年2月までを11月と比べた先行き見通しDIは、
全産業でマイナス50.9と前月の調査(マイナス49.9)より悪化した。
商工会議所は「今年度は公共工事を前倒ししたので、年度末の駆け込み需要も期待しにくい。
他の業種についても売り上げ見通しが立たず、資金繰りに不安を抱いている企業が多い」としている。(20:45)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091130ATFK3001830112009.html