三菱アルミニウムの新熱間仕上げ圧延機が本格稼働を開始した。2006年10月から
約70億円超を投じて富士製作所(静岡県)に導入を進めていたもの。今月18日に
関係者を招いて同製作所で竣工式を行った。現在、同社では製品ごとのユーザー品質
評価を実施しており、承認が得られ次第順じ商業生産に移行する計画。これまで同社は
富士製作所において同一設備により熱間粗圧延と仕上げ圧延を行ってきた。しかし、
近年の高品質化要請の高まりを背景に、既存の体制では工程数の増加や品質向上の
ための圧延速度ダウンを余儀なくされており、歩留まり悪化および生産性の低下が
大きな課題となっていた。今回の新熱間仕上げ圧延機の稼働開始により、同社では
製造工程の改善によるリードタイムの短縮化、仕掛在庫の削減といったコスト削減を
推進する計画。
ソース:The Chemical Daily
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200911/26/01401_2125.html