損害保険6社のうち2社が、2010年3月期通期の当期利益見通しを上方修正した。
19日発表の09年4―9月業績で示した。下期には台風
18号の発生に伴う影響が見込まれるが、金融危機による影響の一巡や自然災害が少な
かったことなどから上期業績が堅調だったほか、海外事業の業績改善も利益の押し上げに
働く。
上方修正したのは、東京海上ホールディングス(8766.T: 株価, ニュース, レポート)と
三井住友海上グループホールディングス(8725.T: 株価, ニュース, レポート)の2社。
東京海上は、台風18号による影響が下期の利益圧迫要因になるが、傘下生保の運用
環境が期初見通しに比べ改善してきたことや海外事業の堅調ぶりを反映し、当期利益
800億円の予想を850億円に上方修正した。
三井住友海上も、下期に台風災害での利益下押しを織り込むが、上期に自然災害に
よる影響が予想を下回ったことでの業績上振れや、円高による海外向け支払保険料の
減少、前年に損失を出した海外子会社の業績改善などがあり、従来220億円として
いた当期利益予想を360億円に修正した。
このほか、あいおい損害保険(8761.T: 株価, ニュース, レポート)も6日、自然災害の
発生状況を踏まえ、通期の当期利益予想を80億円から160億円に引き上げる上方
修正を発表していた。
一方、損害保険ジャパン(8755.T: 株価, ニュース, レポート)と日本興亜損害保険
(8754.T: 株価, ニュース, レポート)、ニッセイ同和損害保険(8759.T: 株価, ニュース,
レポート)の3社は、それぞれ当期利益の従来予想を据え置いた。
<以下略>
ソース:Reuters
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPnTK035107420091119?feedType=RSS&feedName=companyNews&rpc=155