【コラム】ヘッジファンドの時代、再び(Bloomberg)[09/11/17]
新たな厳しい規制の導入が近い。スキャンダルや逮捕者も相次いだ。信用収縮によって揺さぶられた
投資家は、損失の可能性を認識した上で利益を求めて行う取引「リスクテーク」で神経を尖らせている。
履歴書や靴に磨きをかけ、新しくヘッジファンドをスタートさせるのに、これほどの好機が訪れたことは
かつてない。世界は明らかにヘッジファンドが今後5年間で莫大(ばくだい)な利益を生み出せる様相を
呈している。
新たなバブルの形成資産価格は、高値からまだ程遠い。低金利通貨で資金を借り入れて高金利通貨で
取引し利益を得る投資手法「キャリートレード」も戻ってきた。そして何よりも世界中でバブルが沸々と
生じ始めている。
ヘッジファンドが再び自ら富を生む準備が整った。唯一の問題は「バスにいつ乗るべきか」ということだけだ。
政治家らは新たな規制をちらつかせて業界に脅しを掛け、ロンドンを拠点とする多くのヘッジファンドがスイスに
脱出した。
ヘッジファンド業界はスキャンダルにも悩まされている。K1グループの創業者ヘルムート・キーナー容疑者が
10月末にドイツで逮捕され、ガリオン・グループの設立者で資産家のラジ・ラジャラトナム被告も先月、
インサイダー取引の疑いで米当局に身柄を拘束された。こうした事件は、バーナード・マドフ受刑囚の巨額の
ねずみ講が世間を騒がせた後だけに、業界全体の信用を傷つけている。
このため、野心的な若い金融家が守りを固め、業界の見通しが改善されるまで自分の職にしがみつくべきだと
決心したとしても驚きではなかろう。2005年と06年のヘッジファンドの流行に乗れなかったとすれば、
今では遅過ぎるかもしれない。
「ご機嫌よう。幸運を祈ります」。ヘッジファンドローンチ・ドット・コムは4月15日付で、「金融システムは
スキャンダルや内部崩壊、公的救済、その他いろいろあって、あらゆる信任を失った。われわれはこれで
終わりにします」とのコメントを掲載した。しかし、悲観論に陥るのは早過ぎる。
今月に入り、注目すべき動きがある。チューダー・インベストメントの元商品調査担当責任者のスティーブ・
マシューズ氏は、来年1月に新たな商品ファンドの開設を計画している。また、スターク・インベストメンツの
元上級ポートフォリオマネジャーであるスチュアート・ウィルソン氏とテオール・エッズ氏も、シンガポールで
新たなファンド「オーチャード・キャピタル・パートナーズ」を立ち上げようとしているのだ。
▽ソース:Bloomberg (FujiSankei Business i) (2009/11/17)
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200911170117a.nwc 記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
さらに、UBSのマネジングディレクターだったアンドルー・バーカー氏とレイモンド・マクガイア氏は、世界最大の
海運ヘッジファンドを運用するタフトン・オーシャニック・ファイナンス・グループの支援を受けて、トランスポート
(運輸)ファンドの設立準備に動く。
正気を失っているわけではない。安定した職をやめ、ヘッジファンドを始める好機かもしれないのだ。正当な
理由が3つある。
まず、ヘッジファンドは株式相場が安値水準にあるか、価格がまずまずの状況で開設する必要がある。
ヘッジファンドが通常請求する20%の手数料は、ファンドの運用成績がプラスになって初めて有効だ。
市場がバブルでない状況でファンドを立ち上げることによって、莫大な利益を生むことができる。
2番目の理由として、キャリートレードの復活が挙げられる。米英両国で低金利の資金を調達し、高利回りの
通貨と資産に再投資することが可能だ。ヘッジファンドは過去10年、円を用いてキャリートレードを行うことが
多かったが、今はドルと英ポンドが利用できる。
3番目の理由は、世界経済の勢いを回復させるため、量的緩和を通じて市場に大量の流動性供給を行う
各国の中央銀行の決定が、至る所で資産バブルを生み出している状況だ。バブル発生は一目瞭然で、
そのペースも速いため、グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長でさえ、それに気付くことが
できるだろう。オーストラリア・ドルでも新興市場の株式でも金でも、好みの投資先を選べばよい。
こうした状況をうまく利用する上で、ヘッジファンドほどうってつけの投資手段はない。バブルの発生を
見分けることがヘッジファンド成功の条件だ。唯一の秘訣は、バブルに早く気付き、それが崩壊する前に
逃げ切ることだ。バブルが多ければ多いほど容易になる。
ファンドは不規則な相場変動で育つが、それは現在あちこちに存在する。ヘッジファンドが今後数年で
生み出すことのできる富が目の前にある。課税と規制が根絶された場所を拠点とすることができさえすれば。
(ブルームバーグ Matthew Lynn)
Matthew Lynnは、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です。
−以上です−
3 :
名刺は切らしておりまして:2009/11/19(木) 00:55:36 ID:P3dubGv3
>>1 ■売上高ランキング(世界のバイオ製薬メーカー)■
総売上高 製薬のみ売上高
1位 ファイザー (アメリカ) 482億ドル 441億ドル
2位 サノフィ・アベンティス (フランス) 388億ドル 388億ドル
3位 グラクソ・スミスクライン (イギリス) 450億ドル 377億ドル
4位 ロシュ (スイス) 453億ドル 361億ドル
5位 ノルバティス (スイス) 411億ドル 356億ドル
6位 アストラゼネカ (イギリス) 316億ドル 306億ドル
7位 ジョンソン&ジョンソン (アメリカ) 637億ドル 245億ドル
8位 メルク (アメリカ) 238億ドル 238億ドル
9位 イーライリリー (アメリカ) 203億ドル 192億ドル
10位 ワイス (アメリカ) 228億ドル 190億ドル
11位 ブリストル・マイヤーズ スクイブ (アメリカ) 205億ドル 177億ドル
12位 アボット (アメリカ) 295億ドル 167億ドル
13位 バイエル (ドイツ) 464億ドル 150億ドル
14位 アムジェン (アメリカ) 150億ドル 150億ドル
15位 シェリング・プラウ (アメリカ) 185億ドル 142億ドル
16位 ベーリンガー・インゲルハイム (アメリカ) 163億ドル 136億ドル
17位 武田薬品 (日本) 149億ドル 134億ドル
http://www.utobrain.co.jp/news-release/2009/0519/index.shtml ■研究開発費ランキング(世界のバイオ製薬ヘルスケア企業)■
4位 ロッシュ (スイス)
6位 ファイザー (アメリカ)
7位 ジョンソン&ジョンソン (アメリカ)
10位 ノバルティス (スイス)
12位 サノフィ・アベンティス (フランス)
23位 アストラゼネカ (イギリス)
25位 メルク (アメリカ)
34位 イーライリリー (アメリカ)
37位 バイエル (ドイツ)
38位 ブリストル・マイヤーズ スクイブ (アメリカ)
40位 シェリング・プラウ (アメリカ)
42位 ワイス (アメリカ)
45位 武田薬品 (日本)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=37235&type=1
4 :
名刺は切らしておりまして:2009/11/19(木) 01:01:11 ID:/mvLXyag
まあ、一度バクチの味を覚えたら
そう簡単にはやめられないよなぁ・・・
負ければ負けるほどやめられない品
6 :
名刺は切らしておりまして:2009/11/19(木) 01:10:50 ID:gmzC5Kjf
>>4 まさしくその感覚だろうね。
そのために規制が必要だと思うのだが
こちらは遅々として進まない
二番底来るよ。
8 :
名刺は切らしておりまして:
こういう中毒になっている懲りない面々の方が話題になるんだけど、
むしろ、「30まで稼ぎに稼いで引退する」というライフスタイルが確立してしまったことの方が、
問題だと思う。
こちらの「穏健な」層が数としては主流だろうし、
「モラルの崩壊」についても、こちらの方が破壊的な影響力があると思う。