【シリコンバレー=田中暁人】インターネットで絶版本などを検索・閲覧できる
米グーグルの書籍検索を巡る訴訟で、グーグルと米出版界は13日、修正した和解案を
米ニューヨークの連邦地裁に提出した。対象を米国の連邦著作権登録局に登録された
書籍か、英国、カナダ、オーストラリアで出版された書籍に限定することなどが柱で、
従来の和解案に比べ大幅な修正となった。
グーグルと米出版界が2008年に合意した従来の和解案では、著作権の国際条約の関係
から海外の著作物にも効力が及ぶ。フランス、ドイツ両政府が和解案に反対する意見を
米連邦地裁に提出。日本の著作権者の一部からも異議が出ていた。
9月には米司法省が市場独占の懸念があるなどの理由から「和解案には修正が必要」
との意見を裁判所に提出していた。修正案はアマゾン・ドット・コムなど競合事業者
にも書籍配信システムを提供することを表明。司法省からの指摘に配慮した結果とみられる。
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091114AT2M1403E14112009.html