口臭防止効果を持つロングセラー商品「仁丹」を展開している森下仁丹社は6日、
都内で会見を行い、創業116周年を記念してアラフォー世代に向けた新商品『JINTAN
116』を語呂を合わせた11月6日より都内で先行発売すると発表した。新商品の発売は
1975年の「グリーン仁丹」以来34年ぶり。仁丹の文字が欧文表記になるのは今回が初めて。
価格は税込み300円で、順次全国展開する予定。黒字に金色の文字をあしらった現代的な
パッケージでユーザーの世代拡大を狙う。
同商品は創業116周年を記念して発売されるもので、メントール、ケイヒ、チョウジ、
ウイキョウ、アセンヤク、カンゾウ、ペパーミントを配合。また、従来商品は16種類の
生薬の丸剤を銀でコーティングしていたが、独自技術を用いた継ぎ目のないカプセルで
包むことで生薬独特のにおいを軽減させた。カプセルは直径3.5ミリと極小サイズにして
食べやすさを意識。口に含んで噛めば、生薬ならではのほろ苦さと爽快感が広がるという。
なお、従来の銀粒の仁丹も併売する。
「仁丹」は日露戦争時に台湾へ出征した創業者・森下博氏が、台湾の人たちが健康の
ために生薬の粒を飲んでいたことをヒントに開発。16種類の生薬を使い、1905年2月に
発売を開始した。以来、息と気分をリフレッシュさせる商品として国内はもちろんの
こと海外でも人気となったが、次第に“高齢者向け”のイメージがついたことから若い
世代にはなじみが薄く、現在では『フリスク』(クラシエフーズ)や『ミンティア』
(アサヒフードアンドヘルスケア)などのミント系タブレット商品が人気となっている。
競合商品と差別化について同社は「(仁丹は)一般の携帯タブレットとは一線を画す、
“気分不快”や“口臭”も改善する医薬部外品なので“効果・効能”をうたえる」と
新商品の強みについてコメント。「昔、おじいちゃんがよく噛んでいたあの仁丹、
ではない」というキャッチコピーを掲げ、東京都渋谷区でのサンプリングのほか、
さまざまな広告展開を行って、「仁丹」を知らない世代に向けてもアピールを行っていく。
ソース:oricon
http://gourmet.oricon.co.jp/70416/full/