日本ガイシはガソリン車用の排ガス浄化装置の減産を緩和する。12月をメドに主力
工場の稼働日数を週5日から6日に増やすほか、11月にも期間従業員の新規雇用を
約1年ぶりに再開する。自動車の販売回復に伴う受注回復に対応する。一方で今年度中に
予定していたメキシコ工場の稼働を2年以上延期し、生産体制の効率化を進める。
減産を緩和するのは、名古屋市の本社に隣接するガソリン車用排ガス浄化装置の主力
工場。現在は土日を除く週5日稼働だが、12月をメドに土曜日も稼働し、生産量を2割
程度増やす。あわせて11月から12月にかけて期間従業員を40人程度新規雇用する。
来年度以降の受注見通しが立たないことから、契約期間を6カ月間として更新することを
検討している。
同工場は標準タイプの浄化装置に換算して年間2000万個の生産能力を持つが、
昨年来の景気悪化で稼働率は50%程度に低下していた。直近の1〜2カ月は日米欧の
政府による自動車の販売促進策で需要が上向き、稼働率は70%程度まで回復している。
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20091027c3d2701k27.html