日立製作所は26日、2009年7〜9月期の連結営業損益(米国会計基準)が255億円の黒字に
なったようだと発表した。従来は600億円弱の赤字を見込んでいた。自動車機器事業の赤字が
想定より縮小したほか、薄型テレビもパネルの自社生産を終了するなど、構造改革で採算が
改善した。505億円の赤字だった4〜6月期から回復し、4四半期ぶりの営業黒字となった。
日立は09年3月期通期に製造業として過去最大となる7873億円の最終赤字を計上した。
自動車用機器と民生機器の業績悪化に加え、構造改革費用の計上や繰り延べ税金資産の
取り崩しを迫られたためだ。10年3月期通期は期初計画より最終赤字幅が400億円縮まるものの、
改革費用の計上などで2300億円の最終赤字を見込んでいる。11年3月期に最終損益の
黒字転換を目指している。
10年3月期通期の営業利益計画は前期(1271億円の営業黒字)に比べ37%減の800億円と、
従来より500億円引き上げた。ただ売上高は13%減の8兆7000億円と従来計画より2000億円下方修正した。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/10/26)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091027AT1D2605526102009.html ▽株価情報
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=6501