野村総合研究所(NRI)が2009年10月23日に発表した2009年4〜9月期の連結決算は、
売上高が前年同期比1.0%増の1668億8200万円、営業利益が同6.9%減の220億9000万円
だった。営業利益率は13.2%で、前年同期に比べ1.2ポイント低下した。経常利益は
前年同期比10.8%減の223億6700万円、純利益は同15.8%減の119億7900万円。
主力の証券業向けでは、証券会社がIT投資削減を継続していることが響き、業種別
売上高が前年同期比で7.5%減と落ち込んだ。これを保険業や銀行業、その他産業向けで
カバーし、全体の売上高で微増を確保した格好。ただしNRIは2009年4月に、野村ホール
ディングスと野村証券の基幹系システムの一部を400億円で買い取り、保守・運用
サービスを提供する契約を結んでいる。この売り上げは40億円で、これを差し引くと
売上高は前年同期比でマイナスとなる。
同時に発表した2010年3月期の業績予想は、売上高が前期比0.4%減の3400億円、
営業利益が同11.5%減の440億円。4月時点の業績予想に比べ、売上高を100億円引き
下げた一方で、営業利益は10億円引き上げた。業績見通しについて、藤沼彰久会長兼
社長は「今年度の下期が底。来期はまだまだだが、2011年度には追い風モードになる」と
みる。証券業界のIT投資の復活に期待をかけた格好だ。
ソース:IT pro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091023/339368/