【交通】大阪市が「赤バス」廃止についてアンケート実施…市民の7割「廃止すべき」「止むを得ない」 [09/10/11]

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1きのこ記者φ ★
大阪市が赤字を理由に廃止を打ち出している市営バス路線のうち、一般路線の半額(100円)で乗れる
「赤バス」の全廃について、市のアンケートで7割超の市民が廃止に理解を示した。

赤バスはノンステップの小型バス。地域密着型の路線として02年から本格導入され、
民間バスが運行しないような狭い道や不採算路線を走り、地元の要望に応じて路線を拡大した。
その結果、ほとんどが既存のバスや地下鉄路線と重複し、1台あたりの平均乗客数が4人と利用が低迷。
営業係数(100円の収入を得るためにかかる費用)が800を超える路線もある。

アンケートは8月、無作為抽出した2万人の市民を対象に実施し、4139人から回答を得た。
回答者は60代以上が多く、バスの利用者は4割超だった。

赤バスについて「廃止もやむを得ない」が45%と最多。次いで「廃止すべき」が29%。
「赤字分を利用者が負担し、維持・継続すべき」は14%、「赤字分を市民の税金で負担し、維持・継続すべき」
は4%にとどまった。

一方、市はアンケートとは別に、7、8月に市民の意見を募ったところ、赤バスについて意見を寄せた472人のうち、
「高齢者や障害者が移動に困る」など廃止反対が200人。
「利用者が少なく、いつも空で走っている」などとして廃止に賛成したのは79人だった。

市担当者は「アンケートでも2割の市民が赤バスの維持を望んでいることも受け止め、慎重に判断したい」。
9月末までに廃止対象路線の利用者1万3千人にアンケートを渡しており、この調査結果も踏まえて
今年度中に改革計画の決定を目指す。

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