減少が続いてきた米航空大手の輸送実績に底打ち感が出てきた。
大手6社の9月の輸送実績は、コンチネンタル航空など2社が前年同月比で増加し、
アメリカン航空など3社も減少率が縮小した。
各社が減便などでコスト削減に努めるなか、燃料費上昇や格安航空会社の攻勢で
厳しい経営環境は続いており、収益回復につながるかどうかは微妙な状況だ。
デルタ航空など6社が8日までに発表した国際線を含む9月輸送実績によると、
運賃を払って搭乗した乗客1人を1マイル輸送したことを示す「有償旅客マイル(RPM)」は
軒並み改善した。
前年同月比の増減率を8月と比較すると、国内外ともに不調だったデルタは減少率が
3ポイント拡大したが、アメリカンは4.6ポイント縮小。
ユナイテッド航空も2.2ポイント、USエアウェイズも2.3ポイント、それぞれ減少率が縮まった。
太平洋路線が好調だったコンチネンタルは増加に転じ、8月も1%増だったサウスウエスト航空は8.8%伸びた。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091010AT2M0902209102009.html