三菱電機は、産業用や大規模発電用の太陽光発電システムで使用する大容量パワーコンディショナーを
日本メーカーとして初めて北米市場に投入する。劣悪環境でも屋外設置できる製品を予定。太陽電池
モジュールに続いて大容量パワーコンディショナーを北米に売り込み、競争力を高める。
パワーコンディショナーは、発電した電気を直流から交流に変換する機器。同社は、2004年10月に米国で
太陽電池モジュールの販売を開始し、北米でモジュールを中心に展開してきたが、今回、高効率なパワー
コンディショナーを投入することでモジュールとのセット提案やアフターサービス体制を整備することにした。
北米に投入するパワーコンディショナーは、小型・軽量で、砂漠やアクセス困難な内陸部など劣悪な環境下
でも屋外に設置できる製品を予定している。独自の階調制御型インバーター技術と、100kWパワー
コンディショナーで初めてのトランスレス仕様によって、変換効率97.5%を実現した。2010年 10月に100kWタイプ、
2011年4月に250kWタイプを導入する。
産業用・大規模太陽光発電システムで投資の早期回収を重視する米国では、モジュールと併せてパワー
コンディショナーなど周辺機器でも効率向上に対する要求が強く、コスト削減やアフターサービスの提案力も
求められる。同社は、モジュールに続いて大容量パワーコンディショナーを北米に投入することで、競争力の
強化を図っていく考え。
国内市場でも展開を進め、2012年度までに北米と国内市場で50MW(100kWパワーコンディショナー換算で
500台)の販売を目指す。
▽ソース:NIKKEI BP NET (2009/10/06)
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20091005/102331/