米フォード・モーター傘下のスウェーデン高級車ブランド、ボルボをめぐり、米国主導の企業連合
(コンソーシアム)が新たに買収案を提示した。英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が関係筋の話として報じた。
中国の自動車メーカー、吉利汽車の親会社は前月、ボルボ買収を検討していると明らかにしており、
吉利汽車にとっては買収争いが激化することになる。
FTによると、ボルボ買収を目指すクラウン企業連合は、米プライベート・エクイティ(PE)のグループから、
買収資金を完全に確保したが、スウェーデンの投資家からの追加支援も求めている。
クラウン連合は、元フォード取締役で企業再建専門家のマイケル・ディングマン、およびフォードと
クライスラーの元幹部シャメル・ラシュウィン両氏が中心となって率いている。
FTによると、クラウンの買収提案額は吉利汽車の買収額を著しく下回っているが、双方の買収案とも
ボルボへの30億ドル以上の追加投資を行う点では類似している。
FTは吉利汽車の買収提案額を20億ドル弱と伝えているが、他のメディア報道では約25億ドルとされている。
フォード広報担当のコメントは現在のところ得られていない。
▽ソース:ロイター (2009/10/05)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11791520091005