来春の新規高卒者に対する県内企業からの求人数は8月末現在で前年同期比45・1%減の1141人と、
依然低迷していることが岩手労働局のまとめで2日分かった。県内企業の求人落ち込みを受けて、県内企業
への就職を希望する高校生は前年同期より10・4%減少。一方で県外就職希望者は13・6%増え、
若年労働者の県外流出傾向は一段と深刻さを増しそうだ。
岩手労働局のまとめでは、県内企業の求人数は前年同期より938人減少し、2003年3月卒業者
(求人数1112人)以来の低い水準。県外企業からの求人数も2764人と前年同期の半分に低迷し、
県内外を合わせた求人数は3905人で、前年同期より3130人(44・5%)少ない。
県内10カ所の公共職業安定所別の求人数は、北上が120人(前年同期比61・4%減)、水沢93人
(同61・3%減)など製造業の求人減少が響いているほか、盛岡も小売業の減少などから312人
(同48・9%減)と低迷している。
来春の新規高卒者の就職試験は9月16日に解禁され、試験を受けた生徒にはすでに採否が通知されている。
岩手労働局職業安定課の鈴木良夫職業紹介主任は「高校からの聞き取りでは、少ない求人に応募が
集中しており、9月末の内定率50・2%だった昨年に比べて20ポイント程度内定が減っているようだ」としている。
▽ソース:岩手日報 (2009/10/03)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091003_6