★切り花輸入増える――大阪港1〜7月前年比4%、キクは16%
切り花の輸入が大幅に増えている。2009年の輸入量は記録のある過去20年間で最高になる見込み。
景気低迷で法人の需要は落ち込んでいるが、割安な輸入切り花を家庭で楽しむ個人の需要が
堅調なことが背景にある。
貿易統計によると、1〜7月の輸入量は08年より6%多い1万9000トン。為替の円高が進んだこともあり
足元も増勢が続いている。バラが34%増えたのをはじめカーネーション(10%増)、キク(4%増)など
主力品種がまんべんなく伸びている。
関西では大阪港で通関する輸入切り花が増加。1〜7月の輸入量は約1188トンで前年同期に比べ
4%増えた。なかでもキクは880トンと最も多く同16%増で、8割が中国産だ。卸値が国産の半値程度と安く、
お墓参りや仏壇へのお供え用に人気が高い。
切り花の国内生産量は減少傾向にある。国内流通に占める輸入品シェアは08年の19%(農水省試算)から
一段と拡大する可能性が大きい。
ソース:日経ネット関西版 2009/09/25配信
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002097.html 中国から輸入されたキクの切り花(大阪鶴見花き地方卸売市場)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/img/img004008.jpg