【食品安全】卵:現在、賞味期限の基準無し…起点も期間も業者任せ 目安作りの声も [09/09/23]

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1きのこ記者φ ★
卵を買う時、賞味期限日の近くないほうが新鮮だと思って手に取る人は多いだろう。
しかし同じ日付が記された卵でも、採れた日も賞味期間の長さもバラバラなのが現状だ。

鶏卵業界では賞味期限を数え始める日を統一しようという動きがあるが、
生産業者と流通業者の間で意見が対立し、まとまらない。新設された消費者庁に
目安作りを期待する声も上がっている。

鶏卵業界は今年6月、「鶏卵公正取引協議会」(東京・約200社加入)を発足。
消費者に分かりやすい表示を目指す「鶏卵の表示に関する公正競争規約」を策定した。
これまでに「自然卵」や「天然卵」など紛らわしい表示を禁止するなど、厳しい規約を設けた。

その一環として、いま激論になっているのが、生でおいしく食べられる賞味期限の起点をいつにするかだ。
卵は通常、採卵後に選別・包装センターに集められ、そこでパック詰めされてから出荷。
多くは採卵から1〜4日で店頭に並ぶ。

しかし、スーパーの特売で売られている卵などは、採卵後にいったん流通業者が冷蔵庫に保管、
一定量を確保してからパックに詰めて出荷するケースが多い。
この場合、パックに詰めた日から数えて賞味期限が設定されるため、採卵日の異なる卵に
同じ賞味期限が付けられることになる。

賞味期限の始まりが採卵日なのか、パック日なのか。その違いは商品には表示されていない。
店頭で日付を見ただけの消費者には、いつ採卵されたものかも分からない。

そこで鶏卵生産者の間では「この際、採卵日で統一し、卵のイメージアップを図ってはどうか」と前向きの意見が強い。
一方、鶏卵流通業者は反発。ある大手は「複数の農場から集めてきた採卵日の異なる卵を、
パックする時点で採卵日ごとに仕分けすることになれば、大変な作業になる。
パックした日から賞味期限を数えるのが、コストの上からも現実的」と話す。

(>>2以下に続きます)
http://mainichi.jp/life/food/news/20090923ddm013100102000c.html