米地銀コーラス・バンクが破たん、年初来4番目の規模
銀行監督当局は11日、金融機関コーラス・バンクシェアズ(CORS.O: 株価, 企業情報, レポート)傘下で
シカゴに拠点を置くコーラス・バンクを閉鎖するととともに、同行の預金を受け皿銀行のMBフィナンシャル・
バンク(MBFI.O: 株価, 企業情報, レポート)に売却した。
コーラス・バンクは主に商業用不動産やコンドミニアム開発向けなどの融資を手がけていたが、融資の焦げ
付きが深刻化し破たんに追い込まれた。コーラスの破たんは年初来の米銀破たん規模としては4番目。
また当局は同日、他の小規模銀行2行も閉鎖。年初来の米銀破たん件数はこれで92件となった。
米連邦預金保険公社(FDIC)によると、MBフィナンシャルはコーラスの預金すべてと約30億ドルの資産を
引き継ぐ見通し。6月30日時点のコーラスの預金規模は約70億ドル、資産規模は70億ドルで、FDICは残りの
資産約40億ドルに関しても、今後30日以内の売却完了を目指すとしている。
コーラス破たんで、FDICの預金保険基金が負担する金額は約17億ドルとなる見通し。
同日閉鎖された残り2行は、ミネソタ州のブリックウェル・コミュニティー・バンクとワシントン州のベンチャー・バンク。
FDICによると、7月時点のベンチャー・バンクの資産規模は9億7000万ドル、預金規模は約9億0300万ドルで、
ノースカロライナ州のファースト・シティズン・バンク・アンド・トラスト・カンパニーが受け皿銀となる見通し。
7月時点のブリックウェルの資産規模は7200万ドル、預金規模は約6300万ドルで、コートラスト・バンクが受け皿
銀となる見通し。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11477820090914?feedType=RSS&feedName=businessNews