南米のブラジルでは、去年秋以降の世界的な金融危機の影響を受け、
景気の後退が続いていましたが、ブラジル政府は11日、自動車産業の
持ち直しなどでことし第2四半期のGDP=国内総生産はプラス成長に
転じたと発表しました。
ブラジル政府が11日発表したところによりますと、ことし4月から
6月までの第2四半期のGDPは、前の3か月と比べて1.9%のプラス
となりました。
世界的な金融危機の影響を受け、ブラジルのGDPは、去年の第4四半期
から2期連続でマイナス成長となってきましたが、今回プラスの成長に
転じた形です。
主な項目を見ますと、農畜産業がマイナス0.1%となったものの、
2期連続のマイナス成長だった工業が自動車産業の持ち直しなどで
2.1%のプラスに転じたほか、GDPのおよそ6割を占める個人消費も、
減税などによる購買意欲の刺激で2.1%のプラス成長を維持し、
景気の回復を下支えしています。
これについて、ブラジル中央銀行のメイレーレス総裁は「ブラジルが
景気後退を脱したことを示すよいニュースだ」と述べ、ことしの経済成長率に
ついても、プラスに転じる可能性があるとの見方を示しました。
◎ソース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015459061000.html#