【金融】アイスランド:金融危機で経営破たんした大手銀行に疑惑多数浮上…史上最大級の捜査へ [09/09/01]

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1きのこ記者φ ★
金融危機の影響で経営破綻したアイスランドの大手銀行で、大株主への不明朗な融資や
株価操縦などの疑惑が相次ぎ発覚、当局が捜査に乗り出した。
英有名企業家らの関与も指摘され「銀行破綻に絡む捜査としては史上最大規模になる」
(英紙デーリー・テレグラフ)と注目を集めている。

昨年10月に破綻、国有化された最大手カウプシング銀行では8月、同行の融資実態を記した内部文書が
インターネットに流出。英国で食品事業などを手掛ける大株主や、同行幹部が経営する企業などに、
企業向け融資総額の約3分の1に当たる60億ユーロ(約8千億円)を貸し出していた事実が明るみに出た。
審査が十分でない無利子融資もあった。

「株価操縦」の疑いが持たれているのは、カタールの王族の投資会社などが破綻の直前、
カウプシングから融資を受けて同行の株式を購入した点だ。信用不安で低迷した株価をつり上げる狙いがあったと
捜査当局はみている。捜査には英重大不正取締局(SFO)も協力している。

不明朗な融資は、同じ時期に国有化されたグリトニル銀行やランズバンキでも浮上した。

国家破綻状態となったアイスランド政府は国際通貨基金(IMF)の支援をてこに、三大銀行に多額の公的資金を投入。
再建に向けた動きが続くが国民の反発は強い。
専門家は、金融市場の信頼回復に向けて「犯罪者をあぶり出し、罰しないと国家の傷は癒えない」と強調する。

http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090101000599.html