[ワシントン 31日 ロイター] 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は31日、CNBCとの
インタビューで、景気回復がぜい弱な状態であるうちは米連邦準備理事会(FRB)の
長期債買い入れの打ち切りを検討するのは時期尚早、との見解を示した。
ダドリー総裁は「金融の状況が回復軌道に乗っているように見えるなか、買い入れプログラムを
どうするか検討することが正当な時期だ」とした上で「個人的には、いまそうした措置をすべて
終了することについて確信するにはやや尚早だと思っている。なぜなら、米経済はまだ、非常に
急速に成長しているわけでなく、失業率が非常に高いからだ」と述べた。
総裁の発言は連邦公開市場委員会(FOMC)メンバー間に見解の相違があることを浮き彫りにした。
前週、リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は1兆4500億ドル規模の政府機関債・政府機関保証の
モーゲージ債(エージェンシーMBS)の買い入れプログラムについて「(計画どおり)全額を
購入した場合にもたらされる追加的な刺激策が必要か、またそれが望ましいか、慎重に評価する」
との姿勢を示していた。
ダドリー総裁は、買い入れプログラムの打ち切りに反対か明言を避けたが、予定額に達する前に
打ち切ることで、金融市場を揺るがすことは望んでいないとの見解を示した。
「市場の期待は非常に重要だ。市場はFRBが買い入れプログラムを全額終了することを期待している」
とし、「市場の期待に反することは、大きな障害になると考える」と述べた。
FRBによる大規模な流動性供給と低金利政策については、インフレを根付かせることなく解除できる
と確信しているとし、適切な時期に取りやめることを「完全に約束する」と強調。
「インフレが制御不可能となることを望んでいない」と付け加えた。
FRBにはインフレ回避に向けた幅広い選択肢があるとし「われわれには悪いインフレという結果を
招かずにバランスシートを管理する手段がある」と述べた。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11270920090831 依頼を受けてたてました。