東京海洋大学の遠藤英明准教授らは、魚の産卵時期を予測できるバイオセンサを開発した。
産卵が近づいたニジマスの血液を採取し、2時間程度の測定だけで産卵時期を1週間前から
予想することができた。従来手法では血液による検査、予想に1日を要した。予想システムの
実現により産卵期の作業量を減らすことが期待できる。
魚類では産卵期になると特有のホルモンを分泌し、血液中で急激に増加。排卵直前に急激に
減少するため、ホルモンの増減により排卵時間をある程度予測することができる。
ニジマスから血液を1ml採取。外部からの異物や細菌などと抗体が結合する抗原抗体反応で、
血液中から産卵に関係のあるホルモンのみを結合させる。抗原抗体反応させた溶液中に電極を
刺し、電流値からホルモン量を計測する。
養殖地では散乱した卵をすぐに分離することが重要。卵を放置すると他の魚に食べられるなどの
危険があるため、産卵期には3交代制で見張っている。センサから得たデータを使えば、
「産卵予想時刻の数時間前に待機すればよいのでは」(遠藤准教授)と話す。
今後、血液を採取するのではなく、魚の体内にセンサを埋め込み、ホルモン量を常に観察できる
システムを開発するという。
ソースは
http://robonable.typepad.jp/news/2009/08/20090824-bb59.html 依頼を受けてたてました。