自動車部品製造の岩機ダイカスト工業(宮城県山元町、斎藤吉雄社長)はトヨタ自動車からエンジン用部品を
受注した。すでに試作品を出荷、10月にも量産に乗り出す。宮城県内の独立系メーカーがトヨタ本社に直接部品を
供給するのは初めて。トヨタグループの生産拠点の集積が進む中、地元部品各社による技術開発競争に
弾みがつきそうだ。
納入するのは「バルブマチック」と呼ばれる技術を導入しているエンジンに組み込むアルミダイカスト部品。
この技術はエンジンバルブの動きを工夫することで燃費性能の向上につながるとされ、トヨタのミニバン
「ウィッシュ」などが搭載している。
岩機ダイカストはトヨタから製品の評価を受けるため先週、試作品を出荷。試験的に実際のエンジンに
使用して耐久性などを確認する。早ければ10月初旬から月1万5000個を生産する。自動車の販売動向に
応じて同4万個まで量産できる体制を整える。新規の設備投資はせずに、既存設備で対応する方針だ。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/08/25)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090824c3b2405b24.html