広島ガスは13日、子会社の不正取引による影響を受けた過去の決算短信や有価証券報告書などを訂正し、
東京証券取引所や中国財務局にそれぞれ提出したと発表した。合わせて不正取引が確認された2000年3月期〜
09年3月期の10年間累計の売上高の水増し額は572億8000万円、経常利益の水増し額は 15億8300万円で
確定したことを明らかにした。
同社が訂正したのは05年3月期から09年3月期までの決算短信、財務・業績の概況や同期間の有価証券
報告書など。同社は不正取引の発覚後、過去の決算の訂正作業に着手し、13日までに会計監査人による
過年度の監査を終えていた。
これを受けて東証は同日、広島ガスのこれまでの決算内容や適時開示体制を「不適切な開示であり、
適時開示を適切に行うための体制について改善の必要性が高い」と判断、広島ガスに対して27日までに
改善報告書を提出するよう求めた。
広島ガスは同日までに不適切取引の経緯や再発防止策をまとめた改善報告書を提出する方針だ。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/08/14)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090813c6b1301r13.html