住金物産は、中部アユタヤ県に金属の精密加工部品の合弁工場を設け、来年4月に稼働させる。タイ国内の
日系自動車・バイクメーカー、OA機器メーカーを中心に販売。これまで素材の販売を中心に事業を展開
してきたが、より付加価値が高く、ユーザーに近い商品の販売に事業を広げる。
同社初となる精密切削加工部品の製造会社、ミヤキ・エスビー・プレシジョン(タイランド)を今年6月に合弁で
設立。ロジャナ工業団地の敷地約2万3,000平方メートルに、鉄素材、非鉄金属の切削・研磨加工ラインを備えた
工場を建設する。第1期の投資額は2億 3,000万バーツを予定。今後、熱処理設備や表面処理設備の導入も
検討する。
ミヤキ・エスビーの資本金は8,000万バーツ。出資比率は住金物産グループが80%、精密部品メーカーの
ジャパン・ミヤキ(本社・静岡県浜松市)が20%。約30人の雇用を予定している。このほど投資委員会(BOI)の
認可を得た。
ジャパン・ミヤキの技術力と住金物産グループの素材調達力、販売網を生かし、売上高は初年度8,100万
バーツ、3年後に2億1,300万バーツを目指す。将来は、需要に応じて周辺諸国への販売拡大も図る。
住金物産は、同工業団地の運営会社に20.6%出資する第2位株主。団地内に自動車メーカーなど日系企業が
多く入居していることから、タイでの製造を決めた。
住金物産のグループではほか、主に鉄鋼や繊維、食品を取り扱う住金物産(泰国)や、SBコイルセンター
(タイランド)がタイで事業を展開している。
▽ソース:NNA ASIA (2009/08/10)
http://news.nna.jp/free/news/20090810thb002A.html