【金融政策/英国】「失われた10年」避けたい キング中銀総裁 日本は「反面教師」[09/08/13]

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44名刺は切らしておりまして
現在総人口のうち、65歳以上が23%。4人に1人が老人だ。
世界最悪の数字だ。2050年にはこの数字が40%を超える。
全人口の半分弱が年寄り、労働人口一人につき老人を
一人養うことになる。一人で一人を養う時代の到来だ。

世界最高のスピードで進行する少子化は、もはや解決不能だ。
出生率の見通しは暗い。適齢期の男性の半数は未婚で、
相当数が生涯未婚となる。現在の20代の生涯未婚率は
実に3割に達すると言われる。つまり、『非婚時代』は
既に始まっているのだ。既婚夫婦の出生率は2人を切っている。
加えて、非婚化が進み婚姻率が壊滅的となると、
人口動態は破滅的な終局へと突き進むことになる。

悪化した人口動態は財政破綻を招く事になる。社会保障費は
現在22兆円。税収のおよそ半分が、社会保障費に消えている。
70年代に7兆余りだったのが、90年代以降猛烈な勢いで増えた。
2030年には58兆円、2050年には140兆円へと膨張する。
つまり、人口構造の崩壊に伴い、財政は破綻する。

人口構造の調整に失敗した日本は、
「21世紀に最も衰退する国(ジャック・アタリ)」
として失敗国家の例に挙げられることになるだろう。