【航空】窮地のエア・インディア…政府支援頼み脱却、再生カギ[09/08/04]
インドを代表する国営航空のエア・インディア(AI)が窮地に陥っている。国営企業の体質を引きずったままの
経営に、世界的な経済・金融危機や値下げ競争、搭乗率の低下が追い打ちをかけ、経営が行き詰まったのだ。
AIは政府に資金支援を要請して、事態を乗り切ろうとしている。政府は支援する方針をほぼ固めているが、
AIの自助努力の姿勢が必要だとして、経営改革を強く求めている。
■膨れ上がる要請額
昨年12月、政府は、AIを経営する国営インド航空会社(NACIL)が要請した35億ルピー(1ルピー=約2円)の
資金支援を却下し、代わりに当面の運転資金として必要な額だけを支援した。
今年5月、NACILは再び政府に資金支援を要請。その額は5カ月前の要請額の10倍以上の400億ルピーに
膨れあがっていた。さらに、その後に出された要請額は1400億ルピー。最近では2千億ルピーにまで拡大
しているといわれる。
インド紙によると、AIの2008年度の赤字は約500億ルピー。毎月の支出は収益を大きく上回っており、
毎月80億ルピーの赤字を垂れ流していたという報道もある。
AIがこうした状況に追い込まれた理由は複数ある。航空機購入のために借り入れた1500億ルピーの
返済などや、市場の低迷も大きな要因だ。
2年前の国内線航空会社のインディアンエアとの経営統合が負担になったとの指摘もある。だが、最大の
問題は人件費にあったといえる。
▽ソース:MSN産経ニュース (2009/08/04)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090804/asi0908040803000-n1.htm 記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
■効果薄? 高額人件費
AIは3万1千人の社員と契約社員2万人を抱え、年間300億ルピーが人件費に使われていた。だが、
そのうち45%は社員への「インセンティブ」として支払われていたという。
これは「生産性関連インセンティブ」(PLI)と呼ばれる制度だ。社員のやる気を起こす制度かというと、
実態は全く異なり、社員のやる気とは無関係に手当が給与に上乗せされる。
そもそも、PLIを受け取るために達成しなければならないパフォーマンスレベルが低く設定されているためだ。
乗客率の低下や格安航空券などによる収益低下にもかかわらず、1回のフライトにつき大抵高額の手当が
支払われる。パイロットや乗務員、エンジニアなら基本給の2〜3倍の手当が与えられるという。
この結果、生産性が上がるどころか、AIの運航スケジュールが遅れることが日常の風景になっている。
民間の航空旅客会社が機内サービスの向上などで努力する一方で、AIの評判は落ち、顧客離れが進んだ。
■改革に反発する労組
AIの前身は、インドで「近代航空産業の父」と呼ばれるJRD・タタが1932年に立ち上げたTataエアライン。
JRD・タタは、タタ財閥のラタン・タタ会長の叔父にあたる。
48年には政府も資本参加して、インド国際航空として国際線に参入。国営化された後、2007年に国内線の
インディアン航空と経営統合し、現在は国営インド航空会社によって運営されている。
インドの航空旅客会社をめぐる情勢は厳しく、国内線旅客数をみても08年度は前年度比11・3%減の
3940万6千人にとどまった。今後の見通しも明るくない。4〜6月期の旅客数は前年同期比5%減となっている。
しかし、中にはコスト削減などによって黒字に転じた航空会社もある。
一方で、政府がAIを甘やかしてきたとの批判もある。AIの自助努力を欠いたままでの政府支援は、政府の
首を締めることにもなりかねない。それだけに、政府はAIに経営陣の刷新を含む大幅なリストラを求めると
ともに、PLIの見直しも必要だとしている。労組は早速、改革に反発しており、経営改革は容易ではない。だが、
このチャンスを逃せば、AIの再生は難しくなるだろう。
−以上です−
3 :
名刺は切らしておりまして:2009/08/05(水) 00:27:16 ID:y+JNs+zK
糞日航の未来だな
アリタリアもJALもここも労組絡みで悪化していく・・・
5 :
名刺は切らしておりまして:2009/08/05(水) 02:38:33 ID:2UmYOrk/
エアギター
エアインディア
初めての海外旅行
大阪国際空港からエアインディア乗ったよ
カルカッタまで12時間かかった
懐かしい思い出ですわ
7 :
名刺は切らしておりまして: