エイチ・ツー・オー・リテイリングが7月31日発表した2010年3月期第1四半期業績によると、売上高1149億
2800万円(前年同期比7.2%減)、営業利益20億8700万円(36.9%減)、経常利益30億9900万円(27.0%減)、
当期利益18億6800万円(25.5%減)となった。
阪急百貨店と阪神百貨店の経営統合以降、両百貨店間では、それぞれ既存ハウスカードの相互利用という
形で両店の買い回り促進を進めてきており、ことし4月には、両店の外商機能を統合。外商カードを一体化すると
ともに、「阪急百貨店ペルソナカード」を「阪急阪神ペルソナカード」に変更し、両店共有のハウスカードとした。
個人消費の低迷に加え、5月中旬に関西地区を中心に発生した新型インフルエンザの影響を一時的に
受けたが、ハウスカード顧客を対象にした優待施策の強化や阪急うめだ本店T期棟の9月開業に向けて、
5月27日から「生まれ変わりの売りつくしセール」を実施するなど、売上増大を図るとともに、情報システムを
活用した、きめ細かい商品管理や経費管理の徹底を図り効率化を進めた。同事業の売上高は865億
9000万円(7.1%減)、営業利益15億2100万円(40.6%減)だった。
スーパーマーケット事業では、ことし4月に京都市内に阪急オアシス伏見店(京都市伏見区)を出店し、
店舗数は59店舗となった。引き続き既存店舗の収益力強化にも取り組み、阪急オアシス服部西店(大阪府
豊中市)や阪急ファミリーストアあべの店(大阪市阿倍野区)などの店舗改装を実施した。食品スーパーでは、
景気悪化の影響により、客単価が低下したが、集客のための販促強化が奏功し、客数は前年を上回った。
既存店ベースの売上高は2.1%減だった。事業全体では、新店効果や新設した惣菜工場の本格稼動により、
売上高は221億2600万円(0.2%増)、営業利益1億8400万円(0.8%増)となった。
通期の業績予想は、売上高4600億円、営業利益60億円、経常利益68億円、当期利益27億円を見込んでいる。
▽ソース:流通NEWS (2009/07/31)
http://www.ryutsuu.biz/accounts/b073118.html