日本ガイシは30日、2009年4〜9月期の連結業績予想の上方修正を発表した。高電圧の送電線向けに、
電線の絶縁部品である碍子(がいし)の受注が順調。為替相場が期初の想定レートより円安で推移している
ことも寄与する。
4〜9月期の本業のもうけを示す営業利益は35億円と、前年同期に比べ88%減るが、従来予想を10億円
上回る見通し。ディーゼル車向けの排ガス浄化装置(DPF)を製造するポーランドの通貨安も利益を下支えする。
売上高は35%減の990億円と従来予想を変えなかった。
10年3月期の業績予想は据え置いた。自動車業界や半導体業界の不振で、排ガス浄化装置事業や
半導体製造装置用部品の回復見通しが立たないとしている。
同日発表した4〜6月期の連結決算は売上高が前年同期比31%減の522億円、営業利益は73%減の
40億円だった。ガイシやNAS(ナトリウム硫黄)電池など電力関連事業は増収だったが、排ガス浄化装置などを
手掛けるセラミックス事業の売上高が落ち込んだ。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/08/01)
http://www.nikkei.co.jp/chubu/news/arc3259.html ▽株価情報
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=5333