日本観光旅館連盟が29日まとめた3〜5月の旅館営業概況調査によると、全国の定員稼働率は
前年同期比7.2ポイント低下し33.4%となった。世界的な景気後退と新型インフルエンザの感染拡大
により旅行を控える動きが広まったと見ている。
地域別にみると、現在放送中のNHK大河ドラマ「天地人」の舞台である東北は1.0ポイント低下に
とどまった。一方、修学旅行などのキャンセルが相次いだ近畿は15.8ポイント低下。修学旅行やツアーで
近畿とセットで回ることが多いという北陸も18.2ポイント低下。団体客に加え、首都圏からの客が減った
という意見が聞かれたという。九州では昨年、大河ドラマ「篤姫」の影響で客足が伸びたが、今年は
その反動などで13.8ポイント低下した。
今後の見通しについて、引き続き厳しいという声が多いという。連盟に加盟する全国2063の旅館を
対象に調査し、251の有効回答を得た。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/07/29 18:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090729AT3K2901729072009.html