[東京 22日 ロイター] ニッセイアセットマネジメントは「ニッセイ/パトナム・
高金利通貨ファンド」62006385JPの7月の分配金(2009年7月期決算、第19期)を
前月の60円から35円(1万口あたり、税引前)に引き下げた。
今回の引き下げについてニッセイアセットは、「各国の政策金利が引き下げられる中、
ファンドが投資対象とする短期債券の利回りも従来に比べ低い水準で推移しているほか、
円高の進行が主因で基準価額は依然として低い水準にある」と指摘。「安定した分配の
継続をめざす上で、現状のファンドの収益力に応じて分配水準の見直しを行うことが
必要と判断した」としている。
同ファンドの設定は2007年12月20日、当初設定額は5億円だった。
7月21日時点の同ファンドの基準価額は6612円、純資産残高は154億7700万円。
設定来の分配実績は、08年1月の第1期決算分配額は0円としたが、同年2月の第2期決算以降
7月(第7期決算)までは毎期50円、08年8月(第8期)から09年6月(第18期)までは
60円分配を実施してきた。09年7月期まで設定来の分配金累計額は995円となっている。
今年1月、国内最大の公募投信で分配型ファンドの旗艦ファンドといわれた国際投信投資顧問の
「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)<通称:グロソブ>」62002137JPの分配金を
8年ぶりに引き下げ、リーマンショック以降、株安、円高、金利低下のトリプルパンチに直面する
他の運用各社が追随する動きが見られた。足元では、世界的な景気後退を背景に高金利通貨国の
金利水準は従来に比べ低下傾向にあるほか、再び円高の進展もみられる。為替動向次第では、
再び高金利通貨国に投資するファンドの分配水準を見直すところも出てくるとみられる。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-10152920090722 依頼を受けてたてました。