【食品】MA米:1カ月200トン廃棄、カビ発生なら袋ごと…「もったいない。輸入方法を見直すべきだ」との声も [09/07/20]

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1明鏡止水φ ★

 事故米不正転売問題を受けて農林水産省は08年9月から、輸入時にカビが見つかった
ミニマムアクセス(MA)米を廃棄処分しているが、今年3月の廃棄量が200トン余りに上った
ことが分かった。200トンは日本人約3万9000人の1カ月分の米の消費量に相当する。
専門家からは「もったいない。輸入方法を見直すべきだ」との声も上がっている。

 MA米は、ウルグアイ・ラウンドの合意に基づき、国が95年から輸入を義務付けられた米。
高い関税で国産米を保護する代償措置として、1トン当たり約6万〜16万円で、年間約77万トン
輸入している。

 事故米不正転売問題では、カビなどが原因で工業用として販売されたMA米が、
食用として転売された。このため、08年9〜11月の点検では、袋の外からカビによる
変色がないかを確認。12月以降は袋を開けてすべての米粒を調べている。

 点検でカビが見つかれば、米が入っていた袋(1トンまたは30キロ)ごと廃棄している。
カビの発見による廃棄量は9月〜今年2月は50トン前後で、3月は200トン余りに達した。

 農水省は2月から、カビが生えやすい砕かれた米の輸入を停止。廃棄量の減少に取り組んで
いるが、「食の安全のため廃棄はやむを得ず、やめることは考えていない」(同省消費流通課)
としている。

 市民団体「食の安全・監視市民委員会」代表の神山美智子弁護士は「農水省は輸入を見直すか、
輸入するにしても精米でなく玄米などカビが生えにくい状態でやるべきだ」と指摘する。
【奥山智己】


▽News Source 毎日jp 毎日新聞 2009年7月20日 2時30分
http://mainichi.jp/life/money/news/20090720k0000m020125000c.html
▽農林水産省
http://www.maff.go.jp/