北陸電力は、有害なアスベスト廃棄物を現場で溶かして無害化する、国内で初めての移動式処理車を
完成させました。
8日公開された国内初のアスベスト移動処理車は、建物の解体などで発生する有害なアスベスト廃棄物を、
特殊なアルカリ融剤を使うことで既存の処理施設より400度以上低い1100度で溶かして無害化します。
装置をコンパクトにしたためトレーラーに搭載が可能となり、従来は運搬して埋め立て処分していた
アスベスト廃棄物を作業現場で処理することができます。
無害化したあとの廃棄物は、道路のアスファルトの下にひかれる路盤材として再利用することも可能
だということです。
国内では、年間100万トン以上のアスベストを含む建材などが廃棄されています。
北陸電力では、石炭火力の溶融技術などの実績をもとに国から1億8千万円の委託事業費を受けて、
平成18年から処理技術の開発を進めていました。
今後は実証実験を行い、早ければ来年にも実用化することを目指しています。
▽ソース:KNB NEWS (2009/07/08 18:13)
http://www2.knb.ne.jp/news/20090708_20599.htm ▽画像
http://www2.knb.ne.jp/news/images/20090708_20599_001.jpg