改正薬事法の施行を受けて県薬業連合会(森政雄会長)は6日、富山市の高志会館で配置販売従事者向けの
新たな資質向上研修をスタートした。第1回目の今回は67人が受講し「医薬品の特性と働き」や
関係法規などを学んだ。10日までの5日間、医薬品の販売にかかわる基本的な知識を身に付ける。
6月1日に施行された改正法では、医薬品の販売資格「登録販売者」が新たに設けられた。
厚労省は配置販売従事者については、資格なしでも従来通り業務を続けられる「経過措置」を設ける一方、
一定水準の研修・講習による資質向上も求めている。
国の動きに対応し、全国配置家庭薬協会(全配協、事務局・県薬連)は、全国の傘下団体を通じて
新しい資質向上研修の実施を決定。「経過措置」に基づき業務に当たるすべての配置販売従事者が対象だが、
登録販売者の資格を持ち新法下で医薬品を取り扱う配置販売従事者も希望すれば受講できる。
県内では県薬連が実施主体。医薬品メーカーの担当者や薬局・薬店OBらが講師を務め、人体の働きや薬の作用、
安全対策、従事者に求められる理念や倫理などについて講義を行う。本年度は5日間(30時間)の座学コース、
3日間(18時間)の座学と通信講座を組み合わせたコースをそれぞれ8回実施。さらに登録販売者の
試験対策用として座学10日間(60時間)の特別コースも4回開講する。
県によると、県内在住の配置販売従事者は平成20年12月末現在で1527人。このうち登録販売者資格を
持つ人数は公表されていないが、県薬連は300〜400人とみている。
20年度、県内で実施された登録販売者試験の合格率は平均54%。筆記試験で7割程度の正解が
必要なことから、高齢の配置販売従事者にとって合格へのハードルは高い。県薬連は、研修を通じて
資質向上に役立ててもらうとともに、登録販売者の資格取得をサポートしたい考えだ。
ソースは
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090707/23659.html 依頼を受けてたてました。