中国5県の生コンクリート工場の再編が加速している。2008年度は統合や閉鎖で25工場が減少、
四国の20工場、九州の19工場などを上回る全国で最も急速なペースで減っている。中国地区では
これまで公共工事減少の影響を受けた山陰での再編が中心だったが、大手マンション開発会社
破綻などの影響もあり、広島県など山陽での再編も今春以降、相次いでいる。
地域ごとに中小の工場が林立する背景には、生コンクリートは作り置きができず、生産から90分
以内に現場に納入して品質を保持することが義務づけられているという事情がある。1商圏は工場
から半径30キロ。09年3月末の5県の工場数は合計303。ピークの1991年は426工場あった。
広島県東広島市の大手、西条生コンは6月、同市の河内生コンと統合し、西条河内共同生コンを
設立した。両社の工場のうち西条生コンの工場を存続工場として稼働率上昇を目指す。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/07/04)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090703c6b0301z03.html