依頼がありましたが、こちらのスレに関連記事として貼ります。
◆09年路線価 九州新幹線 駅周辺「明暗」 熊本上昇、鹿児島横ばい ファンド撤退 博多急落
国税庁が1日公表した2009年の路線価では、全線開通まで2年を切った九州新幹線鹿児島ルートの
「開通効果」をにらんで地価が上昇していた沿線3都市のJR駅周辺で明暗が分かれた。博多駅前(福岡市)は
過熱気味だった投資ファンドの資金流入が途絶え、一気に急落。一方、熊本駅前(熊本市)と鹿児島
中央駅前(鹿児島市)は、上昇や横ばいで期待感の強さをうかがわせた。
博多駅前は昨年、30%台の上昇地点もみられたが、今年は一転して15%超の下落が目立った。
駅周辺では新駅ビルの建設に合わせて再開発の動きもあったが、大型ビルを購入した不動産会社が
倒産して頓挫するなど、昨秋の金融危機以降、一気に逆風となった。
ただ、日本不動産研究所九州支社の山崎健二次長は「急落は急騰の反動で、期待感が高かったからこそ」と
指摘。「周辺の再開発に具体的な計画が浮上すれば、上向く兆しが見え始めるだろう」と予測する。
一方、熊本市と鹿児島市は、駅からやや離れた旧来の繁華街、熊本市・下通りや鹿児島市・天文館が
前年比5.5%−2.3%下落する中、健闘した。
熊本県では、調査した全4570地点のうち、上昇地点はわずか4地点だったが、いずれも高層ビルなど
大規模な再開発が進む熊本駅周辺だった。同研究所熊本支所の伊牟田徹支所長は「開発への期待は高く、
駅周辺は安定的な部分がある」と話した。
鹿児島県内には上昇地点はなかったが、鹿児島中央駅前は横ばいをキープ。駅ビルの核テナントに
大手家電量販店の進出が決まったほか、ホテルも立地するなど集客力が高まりつつある。鹿児島県
不動産鑑定士協会の林川信行会長は「下落してもおかしくない環境だが、よく踏ん張った」と評価。ただ
「新幹線全線開業までは伸びる余地はあるが、開業後の『ストロー効果』が心配」と懸念していた。
▽ソース:西日本新聞 (2009/07/02 09:10)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/106060