【ホビー】海外短波放送の受信、"BCLブーム"再燃--40代、少年時代振り返り [06/27]

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1ライトスタッフ◎φ ★
70年代に、10代を中心にはやったBCL(ブロードキャスティング・リスナー)が、
再び静かなブームを呼んでいる。あまり使われなくなったラジオで、主として海外短波
放送を受信するこの趣味は、意外と奥が深い。

ブーム全盛期に発売されたBCLラジオの価格が、高騰している。発売時数万円の
人気モデルが、ネットオークションで30年前の定価を上回る値段で取引される
こともある。一時は姿を消した入門書や雑誌が、書店に並ぶようにもなった。
国内唯一の民間短波放送局「ラジオNIKKEI」が、昨年亡くなった “BCLの
神様”山田耕嗣(こうじ)さんの追悼番組を放送したところ、かつてない数の反響が
寄せられたという。

同局インターネット事業部長でBCL歴三十数年という掛原雅行さんは、ファン層を
こう分析する。「中心は70年代のブームを知っている40〜50代でしょう。
お金と時間に余裕ができ、少年時代には高くて買えなかったBCLラジオを入手。
懐かしい時代をもう一度というノスタルジー派が目立つようです」

3〜30メガヘルツの短波は、電離層と地表を反射しながら飛ぶため、小出力で遠く
まで届く特性がある。だが、季節や場所、時間によって、伝わり方が変化する。
このため、海外の短波放送は、国内の中波やFMに比べて受信状態が不安定になりがち。
遠い国から飛んでくる電波をいかにクリアにキャッチするかが、BCLの醍醐味
(だいごみ)である。

短波が受信できるラジオを用意する。スイッチを入れ、目指す放送局の周波数に
合わせる−−。これが第一歩。ボイス・オブ・アメリカ(米)、BBC(英)……。
ほとんどが現地の母国語か英語の放送である。日本語放送を行っているのは
「ロシアの声」など十数局で、多くの局が中止した。海の向こうの情報がインター
ネットなどですぐ伝わるようになり、ラジオを通じて日本人向けに情報発信する
メリットが薄れたためとみられる。

●参考画像/ソニー『スカイセンサー5900』
http://www.watch.impress.co.jp/sonyfan/timemachine/img/1975_icf5900s.jpg

●参考画像/松下『クーガー115』
http://www31.ocn.ne.jp/~radiokobo/bcl1/RF-1150-DSCF4341.jpg

※もう少し続きます。

http://mainichi.jp/life/housing/news/20090627ddm013070148000c.html