カナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナショナルが米自動車大手GM
(ゼネラル・モーターズ)の欧州部門オペルの買収が不調に終わった場合、
中国の自動車メーカー、北京汽車工業はオペル買収提案についてGMと今週協議する。
事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
同関係者が協議が非公開であるため匿名で語ったところによると、北京汽車の幹部は
オペルの本社があるドイツのリュッセルスハイムでの会合後、23日にGM欧州の拠点がある
チューリヒで幹部向けにプレゼンテーションを行った。マグナは人員削減の規模や
年金債務に関する資金調達方法などについてまだ決定していない。
今回の協議は、GMとドイツ政府が5月にマグナとその提携先であるロシアの銀行
ズベルバンクを望ましい売却先に選定した後も北京汽車がオペル買収を断念していない
ことを示すものだ。北京汽車は、オペル買収になお意欲を示しているイタリアの
フィアットと競合する可能性がある。
ブルームバーグ・ニュースはマグナの広報担当、ダニエル・ウィトザニ氏に電話で
取材を試みたが、コメントが得られていない。北京汽車の広報担当、ワン・ホン氏と
GMの広報担当、クリス・プロイス氏もそれぞれコメントを控えた。
ドイツのグッテンベルク経済技術相はこの日、オペルに対する買収提案について、
マグナを「優先」すべきだが、政府は他の買収案も引き続き受け入れを拒否しないとの
立場を示した。(Serena Saitto)
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2009年06月25日
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200906250072a.nwc ▽関連
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