★米沢電気グループに事業譲渡 民事再生申請の日産サティオ、プリンス石川
民事再生手続き中の日産サティオ石川(金沢市)と日産プリンス石川販売(同)が、事業譲渡先として
同市の米沢電気工事グループと交渉を進めていることが分かった。既に最終調整の段階に入っており、
再生計画案の提出期限である今月23日までに合意を図り、金沢地裁に事業譲渡を柱とした同計画案を
提出する見通し。日産側の2拠点と全社員を引き継ぎ、新車販売と点検・整備で事業展開していくとみられる。
計画では、米沢電気工事グループが事業を引き受けた後、新会社を設立して営業権を引き継ぐ。
その上で、新会社が日産本社と特約販売契約を結び、正規ディーラーとして業務を開始するという。
譲渡されるのは、民事再生法の適用申請後も営業を続けるサティオの東大通り店(金沢市浅野本町)と
プリンスの野々市店(野々市町横宮町)で、新会社は金沢市と同市近郊を営業エリアにするものとみられる。
社員39人も原則として全員を雇用する。
米沢電気工事グループには、車両整備やガソリンスタンド経営などを手掛ける企業があるため、新車販売に
参入することで自動車関連事業を総合的に行え、相乗効果を得られる利点があるとみられる。
日産サティオ、プリンスの2社は昨年9月に民事再生法の適用を申請後、メーカー主導で事業譲渡先の
選定に入り、県内外の企業と交渉を重ねていた。
再生計画案の提出は1度の延長を経て、提出期限が23日に迫っている。債権者集会は、順調なら
8月末ごろに開催される見通し。
また、グループ会社で民事再生申請中の富山日産モーター(富山市)は現在、富山県内の有力企業と
話し合いを進めている。関係者によると交渉は順調で、9月末の再生計画案提出期限を待たずに事業譲渡が
決まる可能性があるという。
石川県内では、石川日産自動車販売(金沢市)が日産車の販売を行っており、再生計画案が順調に運べば、
県内日産系ディーラーの複数社体制が維持されることになる。
ソース:北國・富山新聞 【6月20日04時08分更新】
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20090620301.htm