【流通】百貨店:「どん底」続く、5月販売12.3%減…4カ月続けて前年実績を1割以上も割り込む [09/06/20]

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1明鏡止水φ ★
 百貨店の不振は、5月も最悪のペースで続いた。全国の百貨店売上高(既存店ベース)は
前年同月比で12.3%減となり、4カ月続けて前年実績を1割以上も割り込んだ。
個人消費では「底打ち」の兆しはまだ乏しいとみて、各社は低価格路線をさらに加速。
390円台の弁当も登場した。

 5月の売上高は単月ベースでは最悪の落ち込みで、前年実績を下回るのは15カ月連続。
消費税増税後の減少を除くと、今年3月に次ぐ史上2番目の減り幅だった。日本百貨店協会が
19日発表した。

 主力の衣料品は15.1%減、比較的好調とされた化粧品でも高価格帯が伸び悩んで7.7%減、
食品も5.2%減と苦戦した。

 百貨店各社が相次いで始めた衣料品などの「下取りセール」も、一部の売り上げを押し上げた
ものの、他の売り場への波及効果をもたらすほどではなかったという。

 ただ、高額の美術・宝飾・貴金属は20.6%減と厳しい状況ながらも、わずかに明るい兆しが
出てきた。

 大丸東京店では絵画の売り上げが前年実績を超えた。7〜25日の売り尽くしセールでは
自宅用の購入が多く、10万円台の作品が100点以上、100万円台も約20点、2000万円も1点が
売れた。高島屋東京店の担当者は「時計の売り上げは少しずつ回復している」と期待する。

 百貨店協会の飯岡瀬一専務理事は「日経平均株価が一時1万円を超え、政府も景気の底打ちを
事実上宣言したことは、買い物をする上でプラスに作用するのでは」と話した。

 賞与を減らす企業が続出するなか、各店はボーナス商戦の盛り上げに懸命だ。

 西武百貨店池袋本店の7階の大催事場では19日昼すぎ、5000円分のレシートと500円分の
「謝恩ボーナス券」を交換する客の列が切れ目なく続いていた。西武とそごうの26店が
19日から3日間限定で始めた企画だ。来店のきっかけ作りを狙う。

 ランチ需要を取り込もうと、スーパー並みの低価格弁当も登場した。
松屋銀座本店は7月8日から、「おろしカツ」など3種類の弁当を1日30食限定で399円で販売。
「ぎりぎりまで価格を抑えた」と担当者。西武百貨店渋谷店も14日から30日まで、
390円の「日替わりチャーハン」を売り出した。

 通常は7月から始める夏季セールに先駆ける動きもある。高島屋は20日から1週間、
衣料品や家庭用品の在庫品を対象にしたセールを始める。大丸も各店で、セールを開催中だ。
三越は従来品より3割ほど安い夏物衣料を17日から売り出した。(内山修、五十嵐大介)


▽News Source asahi.com 2009年6月20日1時48分
http://www.asahi.com/business/update/0620/TKY200906190471.html
http://www.asahi.com/business/update/0620/TKY200906190471_01.html
http://www.asahi.com/business/update/0620/images/TKY200906190464.jpg
http://www.asahi.com/business/update/0620/images/TKY200906190462.jpg
お客(右列)でにぎわう「謝恩ボーナス券」の引き換え会場
=19日、東京都豊島区の西武百貨店池袋本店
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