京都や滋賀の百貨店やスーパーが、夕方からの食料品セールに力を入れている。
景気悪化で外食を控え自宅で夕食を囲む傾向が強まっているためで、思い切った値引きや
出来たて総菜を増やすなどして買い物客にアピールしている。
京都高島屋(京都市下京区)が先月下旬に始めた「5時から市」。毎日午後5時から
地下食品売り場で総菜や弁当、生鮮食品の一部価格を1〜2割引き下げている。
「ワンコイン」をうたった500円均一の弁当も人気で、品定めしていた大学講師の
女性(56)=下京区=は「値段の割にボリュームがあるので、よく利用しています」と
話していた。残業が減って退社が早いためかサラリーマンの姿も目立つといい、同店は
「売り場全体では初の取り組みで、割高感があったデパ地下のイメージを変えたい」と話す。
夕方からの見切り値下げが定着しているスーパーはもうひと工夫を加えている。平和堂は
午後4〜7時に作りたての総菜や弁当を大幅に増やし、そのまま食卓に並べられる温かさで
買い上げ増を図っている。京都生協(京都市南区)は各店舗で午後4時から青果や鮮魚の
一部商品を3割から半額で販売、従業員が売り場に立って商品を薦めている。同生協は
「消費者は一段と価格に敏感になっており、割り引き商品の動きは非常にいい」と話している。
午後5時から割引商品が並ぶ百貨店の食料品売り場(京都市下京区・京都高島屋)
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2009/06/19/P2009061900041.jpg 京都新聞
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