【医療】高知医療センター、企業団が公費負担軽減を目的としていたPFI解消を表明[09/06/17]

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1依頼@台風0号φ ★
◇民間委託先の「撤退」提案受け

 全国初のPFI病院、高知医療センター(高知市池)が開院5年目で頓挫した。センターを運営する県・高知
市病院企業団が委託先の特定目的会社(SPC)「高知医療ピーエフアイ」の提案を受け、PFI契約の解除に
向けた検討を始めると16日表明した。「契約終了が経営改善につながる」という企業団。公費負担軽減が
目的だったはずのPFI方式による病院経営は一体どうなってしまったのか。

◇堀見院長「診療は継続」

 「契約終了に向けた協議のテーブルにつくことにした」。16日、センターであった企業団議会の席上、
山崎隆章企業長が淡々と表明した。

 「経営改善にはSPCが業務を離れることも一つの方法だ」とSPCから企業団に非公式に契約解除の打診が
あったのは5月中旬。赤字経営に悩む企業団はこれまで「現状ではPFI事業を続ける意味がない」と分析して
きた。さらにSPCに支払う年間約5億円の諸経費もネックになっていた。6月8日に正式な打診を受け、
企業団は応諾した。

 PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)は自治体の負担軽減を目的に民間の資金や経営ノウハウを
活用し、公共施設整備などを行う手法。医療センターの場合、オリックスなどが出資するSPCが医療行為
以外の建設や薬品調達、給食サービスなどを担い、契約額は30年間で約2130億円。県・市直営よりも
177億円の縮減が見込まれていた。

 しかし、05年の開院以来、医業収益は伸びたが、経費も増加。昨年度の決算見込みでは約21億円の
赤字になり、開院以来の累積赤字は約80億円に上った。昨年度末には約7億6000万円の資金がショートし、
県と高知市が資金援助する事態に。企業団議会は、企業団に早期の経営改善を迫り、「契約解除も視野に」と
圧力を強めた。

 不採算でも公共に必要な部門を抱えるため、赤字になりやすい公立病院。PFI事業で期待されたのは、
SPCが調達する薬品や消耗品など材料費の削減だった。PFI契約時には医業収益(入院、外来収益)に
占める目標比率は23・4%とされたが、開院以来30%程度で推移している。SPCの間渕豊社長は材料費の
削減が進まない理由について「入院診療単価が当時の想定より高くなった。高度医療の提供には薬品なども
高額になる」と説明する。

 企業団は昨年、国が定めたガイドラインに従い「公立病院改革プラン」策定に着手。11年度の黒字化を
目指し、8億7000万円の経費削減を見込んだ。うち6億円はSPC分。材料費削減に加え、SPCが業務を
委託する協力企業に支払う委託料削減も求めた。

 これに対しSPCは「ご要請に応ずることは困難」と返答。PFI効果についても「(30年の)事業期間全体を
通じて算定するもの」と主張した。委託料削減でも「協力企業側が業務受託の辞退も検討せざるを得ない」との
認識を示し、両者の意見は平行線をたどった。

▽ソース:毎日.jp (2009/06/17)
http://mainichi.jp/area/kochi/archive/news/2009/06/17/20090617ddlk39040394000c.html
記事は>>2以降に続きます。
2依頼@台風0号φ ★:2009/06/19(金) 01:18:08 ID:???
>>1の続きです。

 「何の見直しもせずにPFI事業を続けることは困難だ」。今年1月の定例会見で尾崎正直知事は踏み込んだ
発言をした。会見の数日前、知事はSPC主要株主のオリックス不動産の西名弘明会長を訪ね、経費削減への
協力を要請していた。結論は企業団とSPCが事業体制をもう一度見直す−−。実質的に契約は白紙に戻った。

 こうして始まった両者の検討作業だったが、4回目の会合でSPCが撤退を提案し、PFI事業の頓挫が
決まった。企業団とSPCは今後、今秋の契約解除基本合意に向け詰めの作業に入る。内容は「金銭的な
話が中心になる」(企業団)といい、解約金などの調整を進める。

 公立病院で全国初のPFI解消となった近江八幡市立総合医療センター(滋賀県)の先例では、自治体側に
解約金約20億3500万円に加え、建物など施設の買い取り約118億円の費用が発生した。

 山崎企業長は「結局、材料費23・4%の見通しがつかず、契約時の提案はどうだったか、またPFI事業を
検証していきたい」。堀見忠司院長は「契約解除によって医療現場や県民に影響することはない。従来通りの
診療体制を遂行するので安心してほしい」と呼びかけている。

 契約解除について尾崎正直知事は「今後は企業団が直接的に業務を運営し、徹底した経費削減で、
安心して利用できる医療センターとして経営改善が進んでいくと考える」とコメント。岡崎誠也市長も「SPCが
業務から離れることで企業団の責任と役割がより重要になる。県と連携し、できる限りの支援をしていきたい」
との談話を発表した。

■視点
◇官と民、信頼関係はあったのか

 「企業団とはパートナーという認識で協議を進めたい」。以前、SPCの間渕豊社長は取材にこう答えていた。
しかし、結論は事業からの撤退。契約解除の背景には企業団とSPCの間に考え方の違いがあった。

 端的なのは薬品など材料費の23・4%を巡る議論だ。短期間での収支改善を目指したい企業団は「契約
として守るもの」。一方で契約期間(30年)での達成を主張するSPCは「あくまで目標」と応戦した。官民協働を
うたうPFI事業。両者の言い分はあるだろうが、打開策を見いだせずに終わり、果たして信頼関係は構築
されたのか、疑問が残る。

 「経営改善」という大義名分による契約解除だが、県・高知市直営だからすべてうまくいくとは限らない。
山崎隆章企業長も「収益増を図り、いかに経費を削減するかだ」と今後の課題を挙げた。

 県内の高度医療を担う病院として県民に不可欠な医療センター。医療水準の維持は当然だが、「PFIとは
何だったのか」を十分に点検し、直営化をきっちりと見据える必要がある。

−以上です−
3名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 01:21:42 ID:KWDhd7Bc
オリックスざまあ
4名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 01:22:35 ID:/mPCOOtV
○リック○万歳。医療破壊完了!
というわけで3げっと
5名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 01:24:20 ID:WztaE19g
高知は山ばっかりなので自動車の実用燃費最悪
6名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 01:27:53 ID:z5c8i6AI
随意契約、天下り企業



オリックスか

さぁどっちがいい?
7名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 02:32:17 ID:PkGWVTPY
PFIって色々と無理矢理な仕組みだと思ってる
東京築地市場の移転も同制度でやるっつうんだけど
うまくいくかなあ・・・?
8名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 08:16:59 ID:XvBOx8h7
建築費だけPFIで捻出するのはうまく可能性がある。
今回のように運営まで含めるのは最初から無理があった。
予想通りだよ。
高知が人柱になって、この方式のダメさ加減を世に知らしめてくれてよかった(´・ω・`)
9名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 09:01:12 ID:qMLOmXI6
特集解がや戸田とか上尾が入れば大丈夫だったのに。
議員推薦会社がどんだけ入ったかだな。
10名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 09:18:34 ID:qxO00NSf
医療業界内ではこんなん始めから無理だってみんな思ってたよ。
11名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 09:58:29 ID:jsOUPh6N
この記事、さっぱり意味が理解できん…
読者に必要な前提知識がかなりあるのか、書いてるやつが理解してなくてみんなの
発言並べただけなのか。
12名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 10:29:16 ID:C0LqtCw9
民はどうやって官をくいものにするしか考えてないよ
13名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 10:58:47 ID:bhqKP/pr
道路造って救急患者を受け入れていたら、病院が潰れたでござるの巻.
14名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 11:03:57 ID:RkxTY4kc
PFIって成功したためしがないのに、なんで新規に導入するバカな自治体が多いの?
15名刺は切らしておりまして:2009/06/19(金) 11:06:56 ID:wYlfQMLc
民間の経営ノウハウ+現行の医療制度で儲かるわけがない。
16名刺は切らしておりまして:2009/06/20(土) 22:24:39 ID:HftzE27Y
院長時、『PFI』で収賄容疑 同志社大教授を逮捕
http://www.asyura2.com/07/hasan52/msg/395.html

2007年9月17日 朝刊

 高知医療センター(高知市)の施設整備をめぐり、業者から高級家具や家電製品を受け取ったとして、高知県警捜査二課などは十六日、
収賄容疑で、同志社大教授でセンターの前院長瀬戸山元一容疑者(63)=京都市左京区=を逮捕。贈賄容疑でオリックス・リアルエステート
(現オリックス不動産)の元従業員二人を逮捕した。県警はセンター内にある関係先や瀬戸山容疑者の自宅を捜索。同容疑者は、調べに
「(業者に)世話をしてもらったが自分で購入したものだ」と容疑を否認し、贈賄側は認めているという。

 センターは民間資金やノウハウを活用するPFI方式を導入した初の公立病院として、県立と高知市立の病院を統合して二〇〇五年三月に開院。
瀬戸山容疑者は経営手腕を買われ、昨年三月まで初代院長を務めた。昨年十月、同志社大教授に就任した。

 オ社はセンターを運営する特定目的会社(SPC)の構成企業。贈賄容疑は、現場責任者だった無職松田卓穂(68)=広島市安佐南区、
同矢倉詔喬(64)=神戸市東灘区=の二容疑者。

 調べでは、瀬戸山容疑者は開院前のセンター施設整備に関連し、オリックス中心の企業グループに有利な取り計らいをした謝礼として、
〇四年十二月と〇五年一月、当時高知市の自宅で松田容疑者らからソファやプラズマテレビなど計二十一点(時価合計約二百五十万円相当)を
受け取った疑い。県警は余罪や資金源などを追及する。

 SPCは記者会見で「(家具などを渡したとする)数カ月前に瀬戸山容疑者から要求されたと聞いている」と明かした。病院側は会見で
「個人の資質に問題があった」と話した。
17名刺は切らしておりまして:2009/06/20(土) 22:25:55 ID:HftzE27Y
 瀬戸山容疑者は二〇〇〇年四月に院長予定者となり、高知県・高知市病院組合の理事を務めていた。〇二年には病院事業に
参入を希望する業者らと米国へ視察旅行をしたことが問題となり、減給処分を受けた。

 一九七〇年に京都大医学部を卒業。専門は外科で、地方病院の院長を歴任し、島根時代には全国に先駆けて
「電子カルテシステム」を導入した。

電子カルテ導入…病院経営の旗手、脇甘く

 病院経営の手腕を買われ、高知医療センターの初代院長に招かれた瀬戸山元一容疑者は、公立病院として初のPFI方式を
導入した。「患者中心」の高い理念を掲げる一方、周囲から「脇が甘い」と不安視され、開院前から業者との癒着が疑われていた。

 先進的な取り組みに積極的で、PFI方式を発案したのも瀬戸山容疑者。導入の経緯を知る元高知市幹部は
「全国初が好きだった」と指摘。しかし「総論はあるが各論がなかった」という。

 地方病院の院長を歴任するうちに、外科医としてよりも病院経営の力が評価されるように。「医療の質を上げるには
経営基盤がしっかりしていなければならない」と自信をのぞかせ、同志社大では医療経営を研究テーマにしていた。

 センターが掲げた理念は「経営の効率化」「医療の質の向上」「サービスの向上」。いずれも瀬戸山容疑者の持論を強く反映したものだった。

 一方で、高知県・高知市病院組合の理事を務めていた二〇〇二年三月には、センターの事業に参入を希望していた業者らと、
旅行会社の費用負担で海外旅行。かつての同僚は「脇が甘いなんてものじゃない。公務員という立場が分かっていない」と強く批判する。

 〇二年七月に業者との旅行が発覚。費用を返還し、当時就任していたセンターの業者を選定する審査委員を辞任した。
減給処分も受けたが、〇五年三月に開院したセンターの「初代院長」という約束された地位が揺らぐことはなかった。
18名刺は切らしておりまして:2009/06/20(土) 23:59:30 ID:UjFjNd9F
公設民営だろうが、株式会社参入だろうが、
現行の医療制度では何をどうしても赤字になるので
もう数年持たないという事。
19名刺は切らしておりまして:2009/06/22(月) 15:53:10 ID:OkZlQBRb
官から私物化の成果
20名刺は切らしておりまして
病院潰れてもオリッ糞丸儲け