文部科学省と経済産業省は12日、国際的な研究開発施設の集積を図る「グローバル
産学官連携拠点」に京都地域(京都市以南)を採択した。京都府や京都市、京都
商工会議所、府内の大学でつくる京都産学公連携機構(事務局・京商)が主体となり、
今後の成長が見込める環境やエネルギーなどの分野で産業集積や研究成果の事業化、
人材育成などを加速させる。
両省が本年度から始め、先進的な産学官連携拠点を全国各地に形成し、科学技術の
振興や経済活性化を図る。京都をはじめ、関西(大阪・兵庫)、東海など5地域を
選んだ。
京都地域は桂イノベーションパークなどがある京都市から関西文化学術研究都市までの
府南部で、名称は「京都発未来創造型産業創出連携拠点」。採択期間はおおむね10年間
で、両省からの本年度の補助金は4000万円。
機構の加盟機関や大学が連携を強化し「低炭素社会」と「健康長寿社会」をテーマに
プロジェクトに乗り出す。同機構に専門部署の「コア委員会」を設け、環境・エネル
ギーと生命科学・健康産業の2分野で国内外から研究者や研究機関を集め、事業化や
販路開拓などに取り組む。
プロジェクト対象の2分野で府内の製造品出荷額を18年度に08年度から20%増やし、
研究者や技術者を新たに計1万5千人育成するとしている。
また、滋賀県や滋賀医科大など県内の7機関でつくる「しが医工連携ものづくり産学官
連携拠点」も、両省から地域産業の競争力強化を目指す地域中核産学官連携拠点(全国
10カ所)に採択された。
◎ソース
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009061200192&genre=B1&area=K00 ◎補足/文科省HP「平成21年度「産学官連携拠点」に係る提案の公募結果について」より
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/06/1269989.htm 1.「地域中核産学官連携拠点」10件
* 北上川流域を中心とするものづくり拠点【岩手県】
* ふくしま次世代医療産業集積クラスター【福島県】
* TAMAイノベーションネットワーク(広域多摩イノベーションシステム)【東京都】
* 次世代産業の核となるスーパーモジュール供給拠点(長野県全域)【長野県】
* 光・電子技術イノベーション創出拠点【静岡県、浜松市、豊橋市】
* ぐんま地域イノベーション創出クラスター【群馬県】
* しが医工連携ものづくり産学官連携拠点【滋賀県】
* 大阪グリーンエネルギーインダストリー拠点【大阪府、大阪市、堺市】
* おおいたイノベーション創出拠点【大分県】
* 沖縄健康バイオ産業振興発展に向けた産学官連携拠点【沖縄県】
2.「グローバル産学官連携拠点」5件
* 北大リサーチ&ビジネスパーク【北海道、札幌市】
* 東海地域 環境調和型高付加価値モノづくり拠点形成【愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市】
* 関西バイオメディカルクラスター【大阪府、兵庫県、大阪市、神戸市】
* 京都発未来創造型産業創出連携拠点【京都府、京都市】
* 新成長産業クラスター連携融合拠点【福岡県、北九州市、福岡市】
◎関連スレ
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