水産加工品製造のマルカサフーズ(氷見市地蔵町、笠井健司社長)は、倉田機械設計事務所(富山市
山田清水、倉田勇雄代表)と共同で、魚を生きているような形状と色合いを保ったままで干物に加工する
乾燥技術を開発した。従来の技術に比べ低温で乾燥するため雑菌の繁殖を抑え身の締まりを保つことが
できるほか、調理した際、生魚に近い食感と味覚が楽しめる。新技術を活用し跳ねるような姿の干物を
生産し、贈答品や結婚式などの祝い品として県内外で販売する。
倉田機械が開発した特殊な処理能力を持つ乾燥機を使用する。県立大の仲立ちで、氷見産ブランドを
生かし新たな水産加工品の商品化を目指していたマルカサフーズと倉田機械が乾燥技術を開発した。
タイの干物の場合、25度前後で機械乾燥させる従来方法で1週間かかった製造期間を、3〜4日に短縮。
20度以下の低温で乾燥させることで、タイのピンク色の色合いとうま味を保つことができた。歯ごたえと身の
しっとり感も保持。家庭用蒸し器で調理すると、生魚に近い食感とおいしさを味わえるという。
縁起物のタイを、飛び跳ねるような姿やS字に身をくねらせて泳ぐ姿にした状態で乾燥処理できるため、
祝いの席の引き出物や贈答品としての需要を見込んでいる。タイの干物は一匹2000円前後で販売する。
マルカサフーズは10日、インターネットの通信販売ショップ「福来魚屋(ふくらぎや)本舗」を楽天市場に
開設する。笠井社長は「氷見ブランドを生かし、タイやフクラギの干物を全国に販売したい」と話す。
▽ソース:北日本新聞 (2009/06/09 09:30)
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