川崎市港湾局は、昨年の川崎港の港湾調査を発表した。昨夏までの好況が反映され、輸出貨物量は
五年連続で過去最高を記録したが、国内での移出入量は一割近く減少した。同局は「不況による国内
製造業の落ち込みが現れている」としている。
同局によると、輸出量は八百四十二万トン。部門別では、石油製品が百八十六万トンに上り、一昨年に
比べ36・6%増加した。増加の背景には、香港やシンガポールなど経済成長が進むアジア各国が、
石油精製プラントを持たずに、外国から石油製品を輸入する傾向があるためという。
ただ、昨年夏ごろから、世界的な不況により、自動車を中心に輸出量の落ち込みが続いている。実際、
国内の港と港の間での移出入量は約三千四十万トンで、一昨年より9・4%減少した。
同局は「輸出量は増加傾向が続いてきたが、今年は厳しくなるかもしれない」と懸念している。貨物の
取扱総量は約九千二百七十万トンで、昨年に続き全国九位。
▽ソース:東京新聞 (2009/06/08)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090608/CK2009060802000103.html