スーパー「チャレンジャー」を展開するオーシャンシステム(三条市)は、
千葉市稲毛区に弁当製造の新工場を建設し、11月から弁当事業を拡大する。
都心のオフィス向けの「東京こしひかり弁当」を増産。県内スーパーで販売
している250円と格安の「新潟こしひかり弁当」も併せて都内に投入し、
弁当事業の売上高は前年比10%増の約73億円を目指す。
「東京こしひかり弁当」は2年前に発売。魚沼産コシヒカリを100%使いながら、
1食390円と価格を抑えて好評を得た。昼食用に1日約5500食をつくば市の工場で
製造。3直売所や約40カ所の飲食店で販売しており、拡大を見込んで新工場の
建設を進めている。
新工場は都心部まで車で約30分の距離にあり、敷地面積約3600平方メートル。
土地、建物を合わせた投資額は約10億円。首都圏向け持ち帰り弁当の製造を集約し、
早朝からの約5時間で当日の昼食用2万食を製造して配送。販売所も倍増させる。
コンビニエンスストアの弁当との競合を見据えて、メニューを日替わりの1種類に
絞ることで生産効率を高め、低価格を実現した。
環境への配慮と食味向上を両立させるため、新工場の稼働を機に、現在のプラス
チック製容器を紙製に換える。
一方、県産コシヒカリを100%使用する「新潟こしひかり弁当」は、スーパー
「チャレンジャー」の県内9店舗で5月に発売。豚肉ショウガ焼きやハンバーグ
など7種類を県内工場で製造し、1日に平日約2800食、休日約4000食を販売している。
1食250円と低価格だが、一括仕入れや生産ロスの削減で「10%の利益率が得られて
いる」(同社)という。随時メニューを変えながら県内販売を拡大するほか、
新工場でも製造し、首都圏のスーパーに販売する。
同社は「団塊世代のリタイアなどから仕出し弁当の市場規模が縮む一方で、持ち帰り
弁当の需要は高い。既存店と価格で競いながら、健康面に配慮した食事を提供して
いきたい」としている。
●250円の値札を掲げた「新潟こしひかり弁当」の売り場。
新工場建設で弁当事業を拡大する=8日、燕市佐渡の「チャレンジャー燕三条店」
http://www.job-nippo.com/newsimg/2567.pjpeg ◎オーシャンシステム [コード/3096]
http://www.ocean-system.com/ ◎ソース
http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=2567